13話 ページ14
「ゆうまさんっていくつななんですか？」
「おれか？おれはこう見えても15歳だ」
えー！！と子供達から驚きの声が上がる。空閑の見た目で、そこまで年上だと思っていなかったのだろう。コナンと灰原も驚いていた。
「ミツヒコたちは？」
「ボクたちは帝丹小学校の一年生です！」
「ほほう、」
小学校一年生と聞いて指折り数え始めた空閑に歩美が「みんな7歳だよ！」と教える。
「そうか、7歳か。みんなってことは、エドガワとハイバラもか？」
「えっ！？そ、そうだよ」
わざわざ確認をしてきたことに驚いて、思わず素っ頓狂な声をあげて動揺するコナン。灰原も声には出さないものの、驚いていた。空閑は名前を聞いた時と同じように目を細めて、
「おまえたち、」
と何かを言おうとした瞬間、大きなクラクション音が響き渡る。ぱっと音のする方に振り向けば、横断歩道を渡っている5歳くらいの男の子に突っ込もうとしているトラックが目に入った。コナンがどうにかしなければ、と考えた時には既に空閑が走りだしていた。常人じゃないスピードで駆け抜け、男の子を抱きかかえると強く地面を蹴って飛び退ける。すれすれのところでトラックを避け、空閑はごろごろと地面に転がった。
あっという間に出来事に呆気に取られていたが、ハッとして慌てて空閑のところへと駆け出す。
「ゆうまお兄さん！！」
すると空閑はむくり、と起き上がって、抱きかかえていた男の子を立たせた。
「怪我はないか？」
「う、うん…」
「そうか、よかった。おれの友達が言ってたぞ。横断歩道はちゃんと周りを確認してから渡らなきゃだめだ、って」
「ごめんなさい…」
「おれもしたことがある失敗だ。お互い気をつけよう。じゃないと心配性の鬼が怒るからな」
空閑はニッと笑うと、男の子の頭をぽんぽんと撫でた。ありがとう！とお礼を述べて去っていく男の子。コナンが呆然としてると、空閑がこてんと首をかしげる。
「そんな顔してどうしたんだ？」
「ど、どうしたって…ゆうまお兄さん怪我は…」
「おれは大丈夫だ。ジョーブだからな」
丈夫、の一言で済む話ではない。先ほどの並外れた身体能力もコナンにとっては見逃せるものではなかった。
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わか - めっちゃ面白いです！！ でも安室さんは敬語で話すイメージがあるんですが………？ (2021年12月8日 11時) (
レス) @page5 id: 9e519c38d5 (このIDを非表示/違反報告)
月島凜(プロフ) - 最高です！！無理せず自分のペースで更新していってください^_^！ (2021年7月20日 20時) (レス) id: 172d98ad74 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 私も、同じです。無理はせず、更新お願いいたします (2019年8月22日 19時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
318(プロフ) - 続き待っています！ 更新頑張ってください！ (2018年8月8日 10時) (レス) id: facaff3cf4 (このIDを非表示/違反報告)
Motor0014(プロフ) - 最高です！！！！続き楽しみにしています！ (2018年6月27日 10時) (レス) id: f36dbf5e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音繰 | 作成日時：2017年7月16日 23時
