【WT】太刀川慶がNo. 1攻撃手を守り続ける理由〜太刀川と貴方の4年間〜

約束19 ページ21

先ほどから遡るほど1時間前 私は墓参りの帰りに悠一が待ち伏せしていた


『私がいなかったらどうするつもりだったの？って言いたいところだけどサイドエフェクトで見えてたんでしょ？』


私の前に現れたのは悠一 何かを言いたそうにしていた


迅「まあちょっとAさんと話したいことがあったからさ〜」


とかくだらない話を10分程度もする


『……ったく本当は何の用なの？』


迅「！ 参ったなぁ〜………」


悠一の顔が深刻になった


迅「Aさんって…______なの？」


！ 悠一にバレるのは時間の問題だと思っていたけど……


『そう だよ サイドエフェクトで見たの？』


迅「ああ Aさんがいっちゃう未来を……」


見たのか まあしょうがないか


『お前には守りたい人っているか？』


迅「そりゃいるよ？」


『その人のためなら自分の幾つもの願いを犠牲にしても？』


迅「っ それはわからないけど……」


『実際 私はそうしてきた だから悠一には私の過去を話そうと思う』

・

・

・

・

・

迅side


『だから 私はいかなくてはならない』


Aさんの過去は自分の予想を遥かに超えていた


迅「だったら太刀川さんに」


ガシッ


俺はAさんに両肩を掴まれていた よく見るとAさんの目には涙が溢れていた


『だからっ……慶には言わないでくれっ！頼む 頼むよ…悠一……お前にしかできない頼みなんだっ！』


迅「Aさんのためになるなら俺は言わないよ」


俺はAさんを抱いて慰めていた Aさんも俺に抱きついて泣いていた

約束20→←約束18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す