story3 ページ4
「父さん離して！！母さんが！このままだと死んじゃうよ！」
母の体力は残り少ないのを私は幼いながら理解をしていた
「まだ俺に口答えするのか！！あ"あ"？！」
髪を引き寄せ自分に近づけると、横腹を殴ぐる。
「い"っ……」
口から内蔵が飛び出してくるんじゃないかと思うくらい血反吐がでた
「ぁ、かあ……さんっ」
呼吸が薄い、早く、早くしないと、
「まだ終わってねぇよな……？終わってねぇよな！！」
父は私を押し倒すと中途半端に空いた中学の制服を破る。
「大人しくしてくれよ、なぁ？」
充血した目、荒い息。気持ち悪い。
「しんっ……じゃえ、」
「あ"？」
「しんじゃえよ！！」
腹が痛くても叫んだ。言ってやった。
その言葉に血相を変えた父は私の首に手をかけ、力を込めた。
「お前なんか、お前なんかいなけりゃ！」
「あっ……がっ…」
苦しい、辛い、悲しい、
横に倒れる母を見て思った。ごめんなさい。
「ヒーロー、な、んて…」
父の胸に触れる
「くそくらえだっ！！」
ドクンと父の心臓に波打った。と、途端にその場に力なく倒れる。
私は慌てて父だったそれをどかし、母の元へと足を引きずり歩く
「母さん……。ごめん、」
返事はなかった。動かなかった。息をしていなかった。
「母さんが言ってた強いヒーローに、なれなかった…」
震える声で精一杯伝える。
「ごめっんな……さぃ」
母を抱き寄せ謝り続けた。
玄関でガチャっと鍵の開く音がし、扉が開いた。
「警察です、誰かいらっしゃいますか？隣の人から酷い物音がすると通報を……おい、君、大丈夫か？！」
もう、何も考えられなかった。
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Sakura餅(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます！読者様からのありがたきお言葉です (2018年7月5日 20時) (
レス) id: 96129ac9fe (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - おもしろすぎかよ！！最高です！ (2018年7月4日 22時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura餅(プロフ) - 苺大福さん» ありがとうございます！頑張ります! (2018年6月30日 20時) (レス) id: 96129ac9fe (このIDを非表示/違反報告)
苺大福 - めっっっちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: 06b68fbda8 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura餅(プロフ) - 先日、storyを配信した際にstory29.30が抜けておりました。大変申し訳ありません。そのため本日の配信を多めに致します。今後もこの作品を読んでいただけると幸いです。 (2018年6月25日 20時) (レス) id: 96129ac9fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura餅 | 作成日時：2018年6月16日 16時
