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参拾肆 ※短いです ページ10
走っている途中、足を捻り走れなくなってしまった。だから、足でまといになる前に、無一郎を行かせた。
鬼とはいえ回復は遅い。
遠ざかって行く無一郎を見ながら、無事を祈った。
が……
玉壺「……健気な……お久しぶりですねぇ、お嬢さん」
『ｯ!?!?』
玉壺「わたくし決めました。貴方を壺の中に取り込もうかと…」
兄を殺した鬼はそういうと、私の腕を勢いよくつかもうとしてきた。
『触るな!!』
ザシュッ！
鋭いつめで腕を引っ掻いたけど、すぐに再生した。
流石上弦。
玉壺「ほう…鬼ですか…」
『……食べるわよ』
玉壺「共食い…とでも言いましょうか？」
『……』
玉壺「油断は、いけませんよ」
しまっ…………た。
私は隙をつかれ、気絶させられてしまった。
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作者名：見習い小説家 | 作成日時：2023年7月15日 11時
