肆拾漆 ページ23
《A》
……有一郎くん。
『君の弟さん、頑張ったよ』
《……お前も…よく頑張ったよ》
白い霧が辺りを覆い尽くしていた。
『里のみんな、助かったかな…』
《さぁな…無一郎は無事だ》
『良かった…有一郎くん……ごめんね。無一郎とはこれ以上、一緒にはいられないや』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無一郎sid
しばらくして、夜が明けた。
半天狗の首を斬った炭治郎は泣きながら、太陽を克服した禰豆子を抱きしめていた。
蜜璃「うあああああん!!勝ったよ〜!!すごいよ〜!!みんな生きてるよ〜!!!」
禰豆子「よ、良かったね〜…ね〜…」
みんなで抱き合って泣いた。
その後解散したけど…僕は再び森の中を訪れた。
「A〜！A〜！」
小鉄「Aさ〜ん!!」
金盛「どこですか〜!!」
いくら名前を呼んでも返事は無い。小鉄くんからAが梅雨ノ呼吸を使ったと聞いた時は驚いた。
倒れていたというところに行ったが、姿は無かった。
小鉄「……いない」
『……ケホッ……ガハッ、ガハッ…』
「!!!!どこだ!?!?」
咳が聞こえた方へ走るが中々見つからない。血眼になって探していると、木の下に血に染まった緑桜の羽織りが落ちていた。
「……A……Aーーーー!!!!!!!」
『…む、無一…郎…』
いた。木の下で横たわっている妻に駆け寄った。
「……A……血が…」
『無一郎……記憶、が…戻ったん、だね……良かった…』
「ｯ……うん」
『無一郎…』
Aの冷たい手が頬に触れる。
『愛してる』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：見習い小説家 | 作成日時：2023年7月15日 11時
