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参拾陸 ページ12
声が出ない。
喉に刀が刺さってる。
《鬼になれ!!!!!!!!!!!!》
『っ!!……ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!!!!!!』
「A駄目だ!!!!」
有一郎くんの言葉を思い出し、私は鬼化した。縄を力ずくで解き首に刺さった刀を無理やり抜いた。
玉壺「なっ！どうして!!」
一瞬にして再生した首を見て、玉壺は驚いた。
玉壺「(なんという回復力!!あの速さは…上弦に匹敵する…)」
『ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ…………』
二本の角が生え、瞳は赤く変化し、体には葉模様が浮かび上がった。黒い髪は白く変色している。
そして最後には……
瞳の中に、文字が浮かび上がった。
「A……君は……」
玉壺「嘘だ……そんなはずは……」
その文字は…………
「上弦ノ零」。
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作者名：見習い小説家 | 作成日時：2023年7月15日 11時
