【d!】先輩の脅威ちゃん。 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:13,428 hit

#51 ページ8

Aside

「それにしてもここはいつになっても汚いままね。やっぱりこんなに荒らしたのは……我々国？」

ka「えぇ、そうです。やはり彼等もなかなかの能力持ちが居るもので」

馬に乗り、荒れたa国の城下町を走ってゆく。
私達の暮らしていたところは地下シェルターのような簡単な察知機には引っかからない建物で暮らしていた。

外の光景は見たこと無かった。
荒れた建物、ガラスの破片が飛び散り、腐敗臭が漂う。

そのままa国を過ぎ、国境線に差し掛かった。
私達は国境線付近の門を通らずに向かいたい為大きな森林へと入ってゆく。

ru「あれ！総統様、前怖いやついル！！」

ルイが叫んだ方向には、松明を持った男が徘徊していた。
ここはまだa国の私有地な筈なのに市民が生きていたのか？
私達は馬の速度を落としてその人の元へとゆっくりと向かった。

それが間違いだった、

rd「こんにちは、元同盟国の新総統様。【這い回る青鬼】」

「ｯ、【可憐な憤怒の美女】!!」

その途端、目の前は真っ暗になった。
辺にいたはずのカエデさんやルイ、紫さんの姿が見えなくなっていた。

馬も無くなったのは面倒臭いな。
私は手持ちから爆弾(・・)を出して構える、このなんとも言えないじっとりとした空気。

何かが居る。

??「ばぁ」

足元にまとわりつく青鬼がいた。

┈┈┈┈┈┈

rd side

あの日我々国のやつれた姿を見て、俺らはa国の動きを偵察していた。a国付近の地域を分担して徘徊していた怪しい人物や怪しい建物がないかの確認。

みどりいろに探索機で散策してもらったが発見できなかったらしい。

(こりゃ、俺らが見回ってるのも時間の無駄かもな)

今日も徘徊して怪しい人物は居なかったから運営国に戻ろうとした途端、同じ地域を徘徊しているコンちゃんから伝達が入った。

cn「そっちから4人の鼓動を確認。速度的に馬に乗ってる、しかもそのうちの一人が、

＿＿＿＿。」

俺はそれを聞いた途端その場に立ちすくんだ。
考えれなかった、まじかここで再開とは。森林の出口付近から馬の足音が聞こえた。

そちらに松明を向けるとたしかに感じる。

「こんにちは、元同盟国の新総統様。【這い回る青鬼】」

全く別人の彼女と護衛と見覚えのある人がいた。