#72 ページ29
gr side
gr｢な、何故起きないA……｣
あれから数日経ってもAの姿が見えないから部屋に向かうと、Aは静かにベットで寝ていた。寝息はとても浅く今にでも途切れそうな程だった。
俺があの時油断していた、お前ならできると思い込みすぎた。鬱とトントンはあの後なにかあったのかいつも通りになっていた、
em｢過去は変えられた、Aさんの能力によって関係が戻った。｣
gr｢じゃあ何故彼女は目を覚まさない？もしかしてまだ過去をさ迷ったままなのか、｣
俺は頭を抱える、
ゾムが無断欠勤している、でも国民からの苦情でゾムらしき人物がホテルなどを行き来していると聞いた。他にはスラム街でも目撃情報が上がってる。
もう、無理なのか。お前を救うと誓ったのにまた離れていくのか？
ｶﾞﾁｬｯ
zm｢先輩ッ、なぁ起きてや、俺ちゃんと戻ってきた。｣
syp｢Aさんもう目覚めたらどうすか、｣
ni｢ふぅ、この状況……説明できるか？俺のお気に入りがぶっ倒れてるなんてそれ相当のことが起きたのだろうな｣
gr｢は、っはは。全て俺の責任だ、｣
やっぱりAは凄いな。
俺らがどれだけ兄さんとの別れを悲しんでも戻ってこなかったのに、お前が目覚めなくなるとすぐ駆けつけてる。
お前はなんなんだ？
昔から一緒だが今でも不思議だｿﾞ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
A side
｢あ、れ？｣
あれからどのくらいの時間走っていたのだろう、辺りは真っ暗で私の前には黄緑色の糸が正面に伸びているだけだった。
だが遠くに光が集まっているのが見えた、
足が痛いし、頭痛もする。
長い間走りっぱで水分もとっていなかったからだろう。
??｢……嬢ちゃん、もしかして初めてのご来店かな？｣
｢……？あ、っ…はい｣
此処見たことある。
そうだ初めてゾムと会ったところ、城下町から一本脇道に入ったところにあるスラム街。其処には人身売買を行うオークション会場があるとグルッペンから教えて貰っていた。
あの日私は前隊長にこの任務を押し付けられいやいやながらやってたな。
私は微かな記憶を思い出し、胸ポケットからカードを出す、
??｢今日来たってことはもしやあれを狙いで？｣
｢…えぇ、彼を迎えに来たんです｣
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作者名：サクメ ノイル | 作成日時：2022年12月12日 1時
