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Aside
古く昔、と言いたいところだが時は3年前。
私はa国で働いていた時、ここ我々国も建国されて居らず結成間近までいった時にその事件は起こった。
tn｢俺は元々の種族が天使やったんや…………｣
ut｢俺も同じ天使やで〜｣
そしてその時前線で戦っていたトントン様が無理に能力の取得を行った為暴走に発展。そのせいで天使の翼も真っ黒に染まりきって、敵味方関係なく暴れてしまっていた。
だがそこで鬱様が彼から邪気を自身に移したのだ。そのせいで周りに居た兵士からは変な目で見られていた。
ut｢別に俺は気にしてんへんし、平気やけどね｣笑
そして戦争は無事に終了。
その後トントン様は前線で敵を沢山倒し、そして何故か鬱様の暴走を止めた英雄として評された。
売って代わり鬱様は前線のくせに勝手に邪気を吸収して挙句の果てに味方を倒すという悪行をしたと評された。
そして今の我々国が出来て、その事件の噂もすぐさま広まり今としてはあだ名にもなってしまっていた。
｢それが、有能と無能｣
そう言い私は2人の表情を伺う。
トントン様は両手で顔を隠して涙を零して、鬱様はいつものような笑顔を浮かべていた。
何故私がかかったこの薬があったのかは憶測で考えるけど、鬱様も苦しかったのだろう。天使というものはメンタルなどが弱ると生気も失っていく。
(だからなるべく天使の翼のDNAをこの薬に継ぎ足した。)
zm｢じゃ、じゃあなんであの教科書にはトントンが堕天使って書かれてたん？｣
ut｢確かにおかしいなぁ。あの真実知っとんのは俺ととんちと……｣
ｶﾞﾁｬｯ
扉の音がしたが私は見向きもせず、彼らに答えを告げることにした。
｢グルッペンですかね、この教科書グルッペンに貰ったんです。あの人3日間ぐらいかけて作ったって言ってましたよ｣笑
gr｢そうだ、俺が真実を書いた。｣
と聞き覚えのあるバリトンボイスが部屋に響く。
彼はそう言い私の空いている方のソファに着くと、私から教科書を取り上げた。
彼の目は何処か楽しそうで、私は少し違和感を覚えた。
gr｢ fallen Angel ｣
tn｢………｣
gr｢お前は考え過ぎだ。大丈夫、俺の古くからの友人がこれからどうにかしてやるって言ってる。｣
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作者名：サクメ ノイル | 作成日時：2022年12月12日 1時
