#62 ページ19
A side
「んー？何だこの丸まった物体はー」
部屋に戻るとベットの掛け布団に誰かが丸まっているような膨らみが合ったのだ。ベットの横におおかみのぬいぐるみがあるので部屋は間違えていないはずだ。
私はその謎の物体の正体を確かめる為、小型ナイフを手に持ちそれに近づく。
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
zm「ばぁ！！」
「わーびっくりしたー」
(わかってた)
私は適当に返事をして椅子に座る、確か部下からの書類があったから片付けておかないと。私は書類に手を伸ばしたが残念、その書類がまるまる消えていたのだ。
zm「無視かよ………あー、そこにあった書類ならやっておいたで？なぁなぁ、偉い？俺偉い？」
私はゾムの方を見つめ、「えらいねー」なんて言い分厚い本を取り出す。書類を片してくれたなら好都合、読みたかった本があったんだよね。
と本に手をつけるが彼からの殺意が段々強くなっいる気がする。やばいと思い、本を閉じて彼の方に体を向けた。
「そんで今日は特攻部隊の皆さんは課題を出しておいたはずですけど、終わったんですか？ゾム君」
zm「あー、いやー、まぁお、終わったで？」焦
「終わっていてもどうせエーミール様にでも答えを教えてもらったのでしょうね」
私が居ない間にとある課題を出しておいたのだ、普通に戦闘面では関係の無い勉学だ。最近勉学を行わずに兵士になる人が多すぎて問題となっているとトントン様が言っていた。
これで頭の良さがわかると思ったけどそうかそうか、やっぱりゾムはダメか。いや分かってたけど、此奴引き取ってからまともに勉強してるの見た事ないし……
「…じゃあ問一の2×8は？」
zm「よんだろ？」
「？？？どうしてそうなった」
はぁ、これはまた大きな対策が取られそうだな。
私は勉強面はしっかりとやっていたのだが所々a国に行っていたせいで分からない所もあるが基本的な所はある程度独学でやった。
「ゾム、これからこの時間帯は勉強の時間ね」
zm「え”、なんでや!?」
「これも基礎練習ってやつだよー？」
私はゾムの服の襟を掴む。
zm「うわあぁぁぁぁあああああ！！！！！ヤダァァァ！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サクメ ノイル | 作成日時：2022年12月12日 1時
