【d!】先輩の脅威ちゃん。 (ページ18)

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A side

ut「もっとそこ足引いて、体はもっと寄せる感じやで」

「え、えっとこんな感じでしょうか？」

あれから私は幹部の皆様による舞踏会に向けてのレッスンがスタートした。今回の舞踏会は各国の幹部や総統様しかこないらしいのでしっかりとした舞踊が出来ないと恥ずかしい思いをするらしい。

それにしてもこの義手とても助かるな、私は右腕を眺める。
そこには前まであった腕と大きさは変わらない義手が付いている、そこそこ重いがこれぐらいなら訓練と思ってれば平気だ。

「でも鬱様、私はこのような義手をしているのに舞踏会に出て平気なのでしょうか？」

我々国のイメージが下がるかもしれないからね、

私は鬱様に聞くが彼は顔をキョトンとさせて聞き返してきた。

ut「いやいや、逆に褒められると思うで？あの戦場の英雄の為に腕を差し出した女だって」

「？？？？？」

全然脳の処理が追いつかないけれど、まぁ褒められるのならよしとしよう。

一旦そこまでのレッスンで今日は休憩ということになった。
久しぶりに今日は自室に戻ってゆっくり寝てようかな、私は鬱様に挨拶をして部屋を出た。

長い廊下を歩く、ここは幹部棟だから専属メイドとやらしか通らないから静かでいいな。

「あ、」

rbr「あ、」

「ひさロボやん。元気にしてたー？」

私と同じぐらいの背のロボロに会ったのだ。私がここに帰ってきてから初めての対面だから少し緊張するが彼は私に向けて一直線に走って向かってきて、突っ込んできた。

ﾄﾞﾝｯ

rbr「ど、どんだけ、心配ｯ、したと思ってんねん」

「えー？心配してくれたんだ、ありがとう。」

私は彼の頭を撫でる、やっぱりこう上から見るとただの子供のようにしか見えなくなってきた。

どうやら彼はオスマン様に用があったらしい、私はオスマン様の居場所を伝えて彼と別れた。

rbr「また今度俺の仕事手伝ってな、ちょっと最近忙しいねん」

「ははっ、任せな。」

こんなに落ち着いて話せる幹部様はゾムとロボロぐらいしか居ないなぁ。グルッペンは抜くけどね、あれはあっちから話しかけてくるからのーかん。