元 アイドルでした。【朔間凛月(が)トリップ】

壱話だって。どっちかって言うとプロローグっぽい？ ページ2

学院から帰る時



今日は練習があったから、knightsのみんなで帰ってたんだよねぇ。

セッちゃんが、王さまを引っ張って歩いてて、

その王さまと話してるのが俺。



この時は 楽しかったんだよねぇ。 この時は。


王さまの家への別れ道の所で、

「レオくんレオくんレオくんレオくん……」

って呟きながら、包丁持った女が
居た



なんだかおかしいなぁ。嫌な予感がする。
なーんて、呑気に思ってたんだよね


変な時に、吸血鬼の感は当たるらしい。


その女は
王さまに向かって走り出した。

セッちゃんも、

ナッちゃんも、

ス〜ちゃんも、


王さまも。
動けてなかった。


でも
俺の足は、まだ動いてて。

「王さま、危ないッ」


なーんて叫んで王さまの前に立った。

久しぶりに叫ぶ時がここ、なんてね。


腹部に、電流が走る。

流石の俺でもしんじゃうなぁ。 多分。


王さま、泣いてるな。ぼやけて見えちゃう。

もうおじいちゃんだからねぇ。


「 生きて 」

そんな言葉を残して、

俺はしんだ




筈だった。



「ふあぁ……ふ♩

えっと


…ここ、どこ」

起きたら

昔っぽい草原の上で寝ていた。

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