331歩目 ページ44
「！！」
ルフィの言葉に、ようやくルフィの行動の意味がわかった。
(あなたが、ラブーンの…新しい"待つ意味"になってあげるのね)
その時、ラブーンの目から、水滴が落ちた。
「おれ達が"
ラブーンの目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
「そしたらまたケンカしよう！！！！」
ラブーンが当たり前だと言わんばかりに吼えた。その様子に、私達もふっと表情が和らぐ。
「ラブーン…」
クロッカスさんの表情も、どこか安堵しているように見えた。
「さて…ラブーンの頭のマスト、抜いちまわないとねぇ…」
地面を蹴って、ラブーンの頭の上に乗る。
「ごめんよ、少し痛いと思うけど…我慢しておくれ」
わかった、と言うようにラブーンが吼えた。
「それじゃあ、行くよ…！」
マストに手をかけ、思いきり上に引き上げる。ラブーンの吼える声に耳が痛い。それでも、なんとか引き抜き、マストを抱えなおす。
「おしまい。よく頑張ったね」
そういって、ラブーンの頭から岬に着地し、涙目のラブーンに微笑みかける。
「クロッカスさん、あとよろしく」
「ああ…」
度肝を抜かれているらしいクロッカスさんに、私はふっと笑った。
「ん？ああ、"これ"かい？昔から力には自信があんのさ」
「…お前、ただの娘ではないな？」
「そうだったとしたら、何か文句でもあるのかい？」
「…いや、単にお前とよく似た女が、知り合いにいた事を思い出しただけだ」
「…そうかい」
それ以上は何も言わず、マストを担いで船へ運ぶ。
「ウソップ！！ルフィ！！ゾロ！！あんたら暇してるんだろ、手ェ貸しな！！」
私の言葉など耳に入っていないのか、ルフィはじっとラブーンを見ている。
「んー」
ルフィがしばらく見た後、こちらへ飛んできた。
「…手伝いってわけじゃなさそうか」
「おう！！ペンキがいるんだ！！」
何をする気なのかさっぱりだが、こうなったら勝手にやるだろう。ルフィはいいや、と２人に目を向ける。
「ウソップ、工具！！ゾロ、お前は押さえるの手伝ってくれ！！」
「あ？お前がいるなら、おれはいらねェだろ」
そう言ってごろりと横になったゾロを横目に、私は折れたマストをもとの場所に立てた。
「それじゃ、始めるとするかね」
そう言って笑った私に、ウソップはなぜか青ざめていた。
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
