325歩目 ページ38
「オホホホホホ！！無駄な抵抗はよしなさいっ！！」
「そんなに守りたきゃ守ってみろ！！このクジラは我々の町の食糧にするのだ！！！」
ぐっと拳を握り、私は２人の傍に立った。いきなり"こんなもの"をぶっ放したことにも腹が立つが、何よりも簡単に"人の命を奪いかけた"彼らに腹が立った。
２人がもう一度引き金に指をかけようとした瞬間、私の拳が２人の脳天に落ちる。
「「！！？」」
「私ァ、殺しをさせるためにあんたらを助けさせたわけじゃないんだよ」
２人から武器を取り上げ、ウソップへ投げた。
「うおっ！？」
「ウソップ、弾抜いちまってくれ」
「お、おう！」
気絶した２人に縄をかけ、私はひとつ息をついた。
「おい、クロッカスさん！無事かい！？」
胃酸の海を泳いで島へと上がったクロッカスさんが、体を拭きながら私を呆れたように見た。
「随分とお転婆だな、お前は」
こんな軽口を叩ける辺り、クロッカスさんの怪我はどうやら大したことは無かったようだ。何事もなかったなら、とふっと息をつく。
「ねえ！このクジラなんなの？教えて！｣
ナミの言葉に、クロッカスさんが少しだけ表情を緩めた。
「お前さん達、話をしてやるからこっちへ来い」
改めて互いに自己紹介をし直して、私達はクロッカスさんの島に船を横付けした。
「このクジラはアイランドクジラ。"
クロッカスさんがクジラの胃の中を見上げる。
「そしてこいつらは近くの町のゴロツキだ…。ラブーンの肉を狙っている。そりゃあコイツを捕らえれば町の２・３年分の食料はなるからな」
そう言って気を失っている２人をクロッカスさんは睨んだ。確かにあの大きさだ。捕らえられれば、しばらくは食料に困ることは無いだろう。体の脂も、売ればそこそこな金になるはずだ。いわば、宝の山である。
「だが、私はそれをさせん！！」
クロッカスさんの目つきが険しくなった。
「"こいつ"が"
もう一度、クジラの泣く声が聞こえた。
「このクジラが泣いているのは、その"訳"っていうのが関わっているのかい…？」
クロッカスさんが一瞬目を見開く。
「…まあな」
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
