316歩目 ページ29
「海王類の……巣なの。大型のね…」
１匹の海王類につられてか、次々と新手の海王類が海から姿を表した。そのうちの１匹と不意に目が合う。
「…！」
突然、その海王類が吼えた。
「な！？なんだ！！？」
─…おかえり
吼える声の中に、誰かの声が響いた。か細いのに、確かに聞こえる。
「おい、何やってんだ！！」
「…！！」
気が付いたら、船の柵に足をかけていた。
「バカ、食われるつもりか！！」
ゾロが私を甲板に引きずり戻す。
「…！ごめん…！」
その時、爆音とともに船が"跳ね上がった"。どうやら下にいた海王類がくしゃみをしたらしい。
「「なにぃぃぃぃ〜！！！？」」
甲板から跳ね上げられた体が、また下に落ちていく。
「「ああああああ！！！」」
その時、カエルの姿によく似た海王類がこちらを見る。
「わ！！カエルが飛んできたぞ！！」
「振り落とされるなァ！！！」
「ウソップが落ちたァーっ！！」
カエルの口へと落ちていくウソップに、ルフィが手を伸ばした。
「ウソップーっ！！！」
すんでのところでウソップがルフィの腕を掴んだ。
─…おいで
誰かの声がまた響く。その声に誘われるように伸ばした手を、誰かが掴んだ。
「Aさん、大丈夫か！！」
サンジが甲板から離れかけていた私を引き戻す。
「「うおおおおおっ！！！」」
船はそのまま嵐の海へ落ち、"航路"に戻った。
「良かった。ただの"大嵐"に戻った…」
ナミの一言に、全員がぐったりとしたまま甲板で一息つく。
「これでわかった？入口から入るわけ…」
「ああ…わかった…」
嵐にこんなに安心感を覚えるのは初めてだ。土砂降りの雨すら愛おしい。
「わかった…」
突然ナミがポツリと呟いた。
「何？」
「やっぱり山を登るんだわ」
呆れたようにゾロが目をすがめた。
「まだ言ってんのか、お前。そんなこと」
「海流よ。４つの海の大きな海流が、すべてあの山に向かっているとしたら…」
ナミが私たちを見た。
「４つの海流は運河を駆け上って頂上でぶつかり、"
ナミは難しい顔をして私達を見た。
「リヴァース・マウンテンは冬島だから、ぶつかった海流は表層から深層へ潜る。誤って運河に入り損なえば、船は大破」
「海の藻屑ってわけ……わかる？」
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
