306歩目 ページ19
「まだわかんないのかいっ！？」
ルフィのあっけらかんとした声に、女が声を荒らげた。その時、統制の取れた足音がこちらに近づいてくるのが聞こえた。振り返ると、海兵とは違う制服に身を包んだ男たちが私達を囲んでいた。
「警官隊だ！！！そこの帽子の女っ！！大人しくしろ！！！」
「警部に危害を加えた現行犯で逮捕する！！！」
「あら、アタシを捕まえるって？」
女は余裕の笑みを浮かべて、顔周りにかかった髪を手で払った。
(警官と喧嘩するのは…得策じゃないわね)
私は黙って成り行きを見守ることにした。このまま彼女が捕まってくれれば、それでいい。
「そして、"そこ"！！処刑台から降りなさい！！」
「全く！あんた、いい加減に降りてきな！」
これ以上騒ぎを起こすんじゃないよ、とルフィに言いかけた時だった。
「ハデに死ねェーっ！！！」
警官隊の悲鳴に振り返ると、巨大な噴水がこちらに飛んでくるのが見えた。
「壊れた噴水があの美女達に！！」
女は目を閉じたままニコリと笑う。
「危ない、直撃だァ！！！」
ぐっと足に力を籠め、私は上へ跳ねた。宙で回る私の背中の下を、壊れた噴水が通り抜けていく。が、その先にはあの女がまだ立っていた。
「…！？あんた、何してんだい！？」
叫ぶ私の声に不敵な笑みを浮かべたまま、女は飛んでくる噴水を見つめている。尖った先端が女に突き刺さる瞬間だった。
「え…！？」
女の体に当たった噴水が、"滑って"いった。
「危ないじゃないか、あんた！」
呆れたように、女が眉をひそめて叫んだ。が、その顔は余裕なままだ。
(一体どうなってるの？)
困惑していると、噴水が飛んできた方向から男の声が聞こえてくる。
「ハデにすまん。だがまァ、そのスベスベの肌は当然無傷なんだ。気にするな」
男の声に、はっと顔を上げた。この声も、聞き覚えがある。
「麗しきレディー・アルビダよ！！」
「アルビダ？アルビダがどこにいんだよ？」
「ほんとに…アルビダだったのかい…？」
目の前の女に、思わずそう言っていた。戦ってからそう時間は経っていないはずだが、見た目が劇的に違っている。
「アタシがそうだっつってんだよ！！この鈍感っ！！」
「…随分と雰囲気が変わったねェ」
「よく気づいたね。アタシは悪魔の実を食べて変わったのさ！！！｣
「実の名前はスベスベの実！！もういかなる攻撃もアタシの
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
