301歩目 ページ13
「なっはっはっは！！」
メリーの甲板に能天気な笑い声が響く。
「おれ達は"お尋ね者"になったぞ！！３０００万ベリーだってよ！！｣
大喜びするルフィの横で、新聞を掴んだままナミは頭を抱えている。
「あんたら、また見事に事の深刻さがわかってないのね。これは命を狙われるってことなのよ！？この額ならきっと"本部"も動くし、強い賞金稼ぎにも狙われるし…｣
すっかり青ざめているナミ以外、周りは能天気だった。
「みろっ！！世界中におれの姿が！！モテモテかも」
「後頭部じゃねェかよ、自慢になるか」
「いじけんなよ！もっと大物になりゃ船長じゃなくても載るんだぜ！」
騒がしい甲板の隅で、私は買った新聞から落ちた手配書を睨んでいた。
(派手に能力を使ってしまったから…恐らく、本部に報告は上がっている。"１２年前のこと"をお咎めなし、にはしないはず…)
発行されると踏んでいた手配書は、まだ見当たらない。意図的に発行していない可能性が高いが、その理由まではわからない。
「…これは"
ナミの深刻そうな顔とは対照的にゾロや私を除く皆は相変わらず能天気だ。
「はりきって"
「「うおーっ！！」」
雄叫びをあげる皆を横目に、私はじわりと胸に落ちた不安を持て余していた。いずれ賞金首になることは考えていなかったわけではないし、そうなる覚悟もしてきたつもりだった。
だけど、と皆の姿を見る。
(私の"過去"に、皆を巻き込むことが…怖い…)
うつむきかけた時、船の前方を見張っていたゾロが「お」と声を上げた。
「おい、なんか島が見えるぞ？」
ゾロが指さした先には、確かに島が見える。今までの島より、かなり大きい。
「見えたか…」
ナミがそう呟いて、その大きな島を見た。
「あの島が見えたってことは、いよいよ"
その言葉に、胸が熱くなる自分に驚いた。色々なことを考えながらも、私はまだ冒険がしたいと思っている。思って、しまっている。
「あそこには有名な町があるの、"ローグタウン"｣
「始まりと…終わりの町…」
ナミの言葉に続けるように私は口を開いた。
「かつての海賊王、
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
