270歩目 ページ31
「…追いついたわけじゃねェんすけど、ナミの姉貴の船の進路で大体の目的地がつかめたんす」
体が温まり、なんとか話せるまでに回復したヨサクがゆっくりと口を開き、そう言った。
「ふーん、じゃ連れ戻せるじゃん」
「なら、とっくに連れ戻してるよ……ワケあり、ってやつだね？」
ヨサクが頷く。
「Aの姉貴の言う通りです。その…アネキの目的地っつうのが、あっしらの予想通りだとしたらとんでもねェ場所で…！！」
そう言ったヨサクの顔が青ざめた。
「まァ、詳しいことは後で話しやす！とにかくルフィの兄貴とAの姉貴の力が必要なんです、あっしと来てください！」
「よし！なんかわかんねェけど、わかった！！行こう！！｣
ルフィが勢いよく頷いた。それは分かったとは言わないんだよ、と軽く額に手を当てていると、ヨサクがおずおずとこちらを見た。
「Aの姉貴は…？」
「ここでやるべきことはもうやった。あとは、うちの船長に従うさ」
「待てよ」
黙っていたサンジが不意に口を開いた。
「おれもいくよ、連れてけ」
その言葉に少し驚きながらも、思わず微笑んでいた。サンジの口からその言葉が聞けたことが、今は心から嬉しい。
「付き合おうじゃねェか、"海賊王への
そう言ってルフィを見据えたサンジが、煙草の煙を一つはいた。
「お前の船の"コック"、おれが引き受ける」
そういってサンジがにっと笑った。
「いいのか？悪ィのか？」
「いいさ！！！やったーっ！！！」
ルフィはそう言うなり、ヨサクと手を取り合って踊り、大はしゃぎしている。そんな２人から視線をサンジに移し、バラティエの壁に寄りかかった。
「そういうわけだ、みんな。いろいろ迷惑かけたな」
「ケッ、気に食わねェ！！てめェは"おれの手で"ここから締め出してやりたかったのに、こうも簡単に決断しちまうとは」
パティが鼻を鳴らす。
「悪かったな、ヘタクソな演技までさせちまって」
コック達が驚いたような顔をした。
「てめェ知ってたのか！！」
「筒抜けだよ。てめェらバカだから」
「「何ィ！！？」」
「…つまりそうまでしておれを追い出してェんだろ？なァ、クソジジイ」
サンジも素直じゃない男だ。だが、同じくらいゼフさんも素直じゃない。
怒鳴り声を上げて掴みかかろうとするパティを、ゼフさんが軽く目線で制する。
「…フン」
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シンア - コメ返事ありがとうございます。 (2016年3月24日 2時) (
レス) id: cbcf508a8d (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - シンアさん» シンアさん、初めまして！コメントありがとうございます(´∇｀)そう言ってもらえて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！！ (2016年3月23日 23時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 更新楽しみにしてます。 (2016年3月23日 23時) (レス) id: cbcf508a8d (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - みみさん» みみさん、コメントありがとうございます！インフルエンザで出席停止していた間にガンガン更新させていただきました〜wこれからも不定期ではありますが、頑張って更新していきますね！！ (2016年1月23日 15時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - うはー！（≧∇≦）大量更新ありがとうございます☆続きが気になって来ましたー！更新頑張って下さい！ (2016年1月23日 11時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月16日 21時
