262歩目 ページ23
「誰もおれに逆らうな！！！！」
頭を強く打ったせいか、錯乱状態になっているらしい。
「今日まで全ての戦闘に勝ってきた！！」
サンジにルフィを預け、私は叫び続けるクリークに向かって歩き出した。
「おれの武力に敵うものはありえねェ！！！」
喚き続けるクリークは、脅威と呼ぶにはあまりに惨めな姿だった。
「おれは勝ち…ガ…勝ち続ガ…ァ！！！」
その時、彼がヒレの縁に立つのが見えた。黙って頷くと、波が彼のために足場を作る。
「ありがとう」
「…気にするな」
鈍い音が響いた。
「…！！…！！！？」
クリークの腹に黒い鉄球がめり込んでいる。
「
静かに、だがはっきりとギンはそう言った。
「潔く退いて、ゼロから出直しましょう」
ギンの視線が静かにサンジに向く。
「世話になったな、サンジさん…」
「おォ…おととい来やがれ」
その時、パティとカルネがバラティエから飛び出してきた。
「おい下っ端！！お前、猛毒吸ってんだぞ、猛毒っ！！」
「しかもてめェを殺そうとしたその男連れてどうしようってんだ！！」
ギンはしばらく黙っていたが、ふっと表情を緩めて私達を見た。
「サンジさん…お嬢さん…その人が目ェ覚ましたら言っといてくれるかい｣
「…？」
「
そう言ったギンは真っ直ぐに海を見つめている。
「よく考えてみたら、おれのやりてェことはそれしかねェんだ。いつの間にか、
ギンが血を吐いた。それでも笑っている。
「もしかしたら…おれはもうあと数時間の命かもしれねェな…」
それでもギンは生き生きとしていた。
「時間がねェから覚悟が決まるってのも間抜けな話だがいい薬だよ。今度はおれの意思でやってみようと思う…好きな様に」
「…！」
「そしたらもう、逃げ場はねェだろう？」
ギンは腹を決めたらしい。
「何が
ギンの目がルフィを見た。その目は楽し気で、どこか明るい。
「パティ！カルネ！」
不意にサンジが二人を呼んだ。
「こいつらに買出し用の船、やれ」
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シンア - コメ返事ありがとうございます。 (2016年3月24日 2時) (
レス) id: cbcf508a8d (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - シンアさん» シンアさん、初めまして！コメントありがとうございます(´∇｀)そう言ってもらえて本当に嬉しいです！これからも頑張りますね！！ (2016年3月23日 23時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 更新楽しみにしてます。 (2016年3月23日 23時) (レス) id: cbcf508a8d (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - みみさん» みみさん、コメントありがとうございます！インフルエンザで出席停止していた間にガンガン更新させていただきました〜wこれからも不定期ではありますが、頑張って更新していきますね！！ (2016年1月23日 15時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - うはー！（≧∇≦）大量更新ありがとうございます☆続きが気になって来ましたー！更新頑張って下さい！ (2016年1月23日 11時) (レス) id: 3e6b0e0f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月16日 21時
