140歩目 ページ43
「！！」
振り返ったジャンゴの顔が凍りついた。
「なんで、まだ生きてる…！？」
口からはボタボタと血が落ちてくる。話しにくいったらない。
「普通、そんなになってたら意識が持つわけがねェ…！！」
「"
ぐにゃりと周囲の地面が波打った。その瞬間、ジャンゴの体に絡みつくように、次々と土の手が伸びてくる。
「そこまでだ！！催眠術師っ！！！｣
「…！」
遠くにゾロとその背中におぶさっているウソップの姿が見えた。ジャンゴはまだ2人には気づいてない。私の力に、怯えている。
「なんなん、だよ…これ、は…！！」
「私の、力さ…」
落ちる血が地面に染み込むたび、手の数は増えていく。
「約束、したんだ」
伸びる手はすでにジャンゴの腰まで覆っていた。
「ウソップに、約束、したんだ」
「うわぁぁぁ！！？」
ジャンゴが叫び声を上げながら身をよじる。しかしジャンゴが動け唖動くほど、ジャンゴに絡みつく手は増えていく。チャクラムを持つ手にも既に土塊の手達が絡みついていた。
「私、は…"カヤさんと子ども達を守る"って…」
スパン、と何かが切れるような音が近くでした。ゾロの刀が枝を払った音だ。
「だから…ここから先は、あいつの、役目」
「そう！！その枝が邪魔だったんだ！」
ウソップの声に、私は膝をついた。
「な…何だ！？」
「ウソップさん…！！！」
「「キャプテーン！！！」」
土塊の手が、ジャンゴの顎を掴む。ぐぐ、とウソップの方に顔を向けさせた。
「あとは、頼んだ」
「くらえ、催眠術師！！」
ウソップがジャンゴに狙いをさだめた。
「必殺"火薬星"！！！！」
ジャンゴの顔に小さな弾が当たった瞬間、爆発が起きた。
「ブバア！！？」
ジャンゴが勢いよく後ろにのけぞる。意識を失ったのか、そのままガクリと後ろに倒れそうになっている。
(終わった…のかな…)
そう思った瞬間、土塊の手たちはぼろぼろと崩れ落ちてただの土の山になった。
(あれ…まだ解除してない、のに…)
不意に自分の体から力が抜ける。
(あ…？)
ぐらりと視界が揺れた。倒れかけている、と理解するにはそう時間がかからなかった。
｢「お姉ちゃん！！」」
「Aさん…！！」
倒れる。そう思った時、誰かの手が私を支えた。
「…！」
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りと(プロフ) - パピコさん» ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ大好きと言ってもらえて本当に嬉しいです(^^)まだまだ未熟な文ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです^o^ (2014年7月22日 19時) (
レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - この作品大好きです。これからも応援してます。 (2014年7月22日 18時) (レス) id: 743ef9a041 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミルフさん» 面白いと言っていただけて本当に嬉しいです！少しでも多く、少しでも面白い話を更新出来るように頑張ります！ (2014年6月9日 0時) (レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフ - 面白かったです！続き楽しみにしているのでがんばってください！ (2014年6月7日 18時) (レス) id: 4078b7ab36 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - キャベツさん» ありがとうございます(^^)そう言って頂けて本当に嬉しいです（≧∇≦）これからも少しでも面白いと思って頂ける様に頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年5月18日 18時) (レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2014年4月29日 18時
