120歩目 ページ23
「な…軟弱だと…！おれ達が…！？」
「…言ってくれるぜ、
クロの言葉にシャムとブチが反応した。彼を恐れているとはいえ、言われっぱなしではいられないのだろう。２人がゆっくりとカギヅメを構える。
「確かにあんたは強かった…」
シャムが間合いを詰める。だが、クロは全く動じる様子はない。
「何が言いたい」
クロが無表情のまま二人を見た。だが、その目はさらに冷たい。氷のような視線に、こちらが冷や汗をかくほどだ。
「おい！！やめねェか！！ブチ、シャム！！」
ジャンゴの叫び声に焦りが混じっている。ただならぬ雰囲気を察してか、坂の下の海賊達の中にはへたりこむものすらいた。
だが、シャムとブチは頭に血がのぼっているせいか、聞く耳をもたない。全身に冷や汗をかいているあたり、タダでは済まないとわかっているはずなのに。
「だが、そりゃ３年前の話だ…！！あんたがこの村でのんびりやってる間、俺達は遊んでたわけじゃねェ！！」
「おおともよ。いくつもの町を襲い、いくつもの海賊団を海に沈めてきた…！！」
二人が更に間合いを詰める。
「…仲間割れか…！？」
このタイミングで仲間割れとはついている。ここでクロとあの兄弟がやり合えば、どちらかは沈む。戦力が減ってくれれば、こちらも少しはやりやすい。
だが、クロの実力は未知数だ。もし全盛期と変わらぬ能力があれば、勝負は一瞬。その後、クロの標的が誰になったにせよ、かなり苦戦を強いられるだろう。
「計画通りに進めなかっただけで、やすやす殺されるようなおれ達じゃねェ！！」
「ブランク３年のあんたが、現役の、しかもこの"ニャーバン・
爪を構えた二人に、クロは特に慌てる様子もなく眼鏡をあげた。まるで、全て予想していたかのように、泰然としてすらいる。
「あんたはもうおれ達のキャプテンじゃねェんだ！！」
「黙って殺されるくらいなら殺してやる！！」
２人がクロに向かって飛びかかって行った。
「「シャアアアア！！！」」
シャムとブチの鉤爪がクロを襲う。
(裂かれる…！！)
はっと目を閉じたほんの一瞬だった。
「…え？」
さっきまでクロがいた場所には、八つ裂きになったバッグが浮いていた。クロの姿は見えない。
「…誰を殺すだと？」
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りと(プロフ) - パピコさん» ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ大好きと言ってもらえて本当に嬉しいです(^^)まだまだ未熟な文ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです^o^ (2014年7月22日 19時) (
レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - この作品大好きです。これからも応援してます。 (2014年7月22日 18時) (レス) id: 743ef9a041 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミルフさん» 面白いと言っていただけて本当に嬉しいです！少しでも多く、少しでも面白い話を更新出来るように頑張ります！ (2014年6月9日 0時) (レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフ - 面白かったです！続き楽しみにしているのでがんばってください！ (2014年6月7日 18時) (レス) id: 4078b7ab36 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - キャベツさん» ありがとうございます(^^)そう言って頂けて本当に嬉しいです（≧∇≦）これからも少しでも面白いと思って頂ける様に頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年5月18日 18時) (レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2014年4月29日 18時
