100歩目 ページ3
「おい、ジャンゴ。この村で目立つ行動は慎めと言ったはずだぞ。村の真ん中で寝てやがって」
妙なあごひげを生やし、派手なハートのサングラスをかけた男は、クラハドールの言葉に顔をしかめて肩をすくめた。
「ばか言え。おれはぜんぜん目立っちゃいねーよ。変でもねェ」
ジャンゴと言うらしいその男はちょっと不服そうにクラハドールにそう言った。
「もう1人誰かいるな、変なのが」
「見かけねェ顔だ…誰だありゃ？」
聞き耳を立てながら、私は２人の様子をじっと見つめる。
(何の話をしているの…？)
私は音を立てないように、慎重に崖の縁まで這いずって進んだ。
「それで…計画の準備はできてるんだろうな」
クラハドールの目がギラリと嫌な光を放つ。悪人が見せる光に思わずハッと息を呑んだ。
「ああ、もちろんだ。いつでもイケるぜ…"お嬢様暗殺計画"」
暗殺、という言葉にサッと冷たいものが背中を走る。
「"暗殺"なんて聞こえの悪い言い方はよせ、ジャンゴ」
なだめるようにそう言ったクラハドールに、ジャンゴがニヤリと笑った。
「ああ、そうだった。事故…！事故だったよな、"キャプテン・クロ"」
キャプテン・クロという名前は、聞いた事があった。しかし、その名はここ最近ではほとんど聞かないものだった。
「キャプテン・クロか……３年前に捨てた名だ。その呼び方もやめろ。今はお前が船長のハズだ」
クラハドールは吐き捨てるようにそう言うと、ジャンゴを一瞥した。どうやらキャプテン・クロ、もといクラハドールは、海賊業から足は洗ったらしい。
(でも…それじゃあ、なんで今更かつての部下を呼び寄せるようなマネを？)
ジャンゴの言った"お嬢様暗殺"を行うだけなら、何も手下を呼ぶまでもないだろう。クラハドールをお嬢様は信用しているようだし、薬を毒にすり替えれば簡単に殺せるはずだ。
「おい、あいつら何言ってんだ…？」
「そんな事はおれが聞いた聞きてェよ…！」
「少なくとも、平和な世間話じゃないさ…」
私はまた崖の下を覗いた。まだ下の２人はこちらに気が付いていないようだ。
「当たり前だろうが…！でも待てよ…！！キャプテン・クロって名は知ってる…！計算された略奪を繰り返すことで有名な海賊だ…！でもあいつは…」
ウソップの顔に困惑している様な表情が浮かんだ。
「３年前に海軍に捕まって処刑されたと聞いたぞ…！！」
「しかしあんときゃビビったぜ」
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りと(プロフ) - パピコさん» ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ大好きと言ってもらえて本当に嬉しいです(^^)まだまだ未熟な文ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです^o^ (2014年7月22日 19時) (
レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - この作品大好きです。これからも応援してます。 (2014年7月22日 18時) (レス) id: 743ef9a041 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミルフさん» 面白いと言っていただけて本当に嬉しいです！少しでも多く、少しでも面白い話を更新出来るように頑張ります！ (2014年6月9日 0時) (レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフ - 面白かったです！続き楽しみにしているのでがんばってください！ (2014年6月7日 18時) (レス) id: 4078b7ab36 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - キャベツさん» ありがとうございます(^^)そう言って頂けて本当に嬉しいです（≧∇≦）これからも少しでも面白いと思って頂ける様に頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年5月18日 18時) (レス) id: ae23440109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2014年4月29日 18時
