784歩目【Side.麦わらの一味】 ページ43
ミ「時間を5分与える。あなた達の中でふさわしいものを1人選びなさい」
ミラが片手をあげる。その瞬間、宙に青い炎の円が浮かび上がった。どうやら時間が経つ事に、炎が消えていく仕組みらしい。
ナ「嘘を見破る、となると観察眼のある人間がいいのかしら」
サ「あとは、日頃から嘘をつき慣れてる…とかか？」
ウ「となると…おれか？」
ゾ「いや、ウソップは嘘はつけても見抜くのは人並みだろ」
ウ「なんか失礼だな、お前！」
チ「んー、でも、それじゃ誰が？」
ル「んじゃ、おれが─」
「「お前は絶対にダメだろ！！」」
思ったよりも難しい、と一味が顔を見合わせた時だった。
ロ「私なんてどうかしら」
不意にロビンが口を開いた。
ロ「人の顔色を伺ったり、相手の行動を観察するのには慣れてるの。騙されたり、嘘をつかれたことも少なくないから、それなりに見抜く力もあると思うわ」
どう、と微笑むロビン。彼女の壮絶な生涯は今は置いておいて、とりあえずこの場所にいる全員の中ではロビンが1番適任そうだ。一瞬重い沈黙が流れかけたが、ルフィが大きく頷いた。
ル「わかった。ロビン、頼んだぞ！」
ロ「任せて、船長さん」
ロビンは柔らかく微笑むと、くるりとミラの方を向いた。
ロ「聞いていたとは思うけど、今回は私が試練を受けるわ」
ロビンの言葉にミラはうっそりと微笑んだ。
ミ「そう…それじゃあ、試練の内容を説明するわ」
ミラの頭上で燃えていた炎がふわりと広がる。青い炎がめらめらと燃え上がり、大きな明かりとなった。だが、これほど大きな炎が燃えているのに、部屋はなんとなく薄ら寒い。
ミ「見てのとおり、このフロアは迷路になっているわ。あなたがこの迷路の中で、｢私｣を見つけることが出来たら試練は合格。次の階へと進むことができる」
ロ「意外と単純なのね」
ロビンの微笑みにミラはどうかしらと笑う。
ミ「何もかもが嘘になる場所だということを忘れない事ね」
ミラの微笑みにロビンの表情にわずかだが緊張感が混じる。これから何か起こるのか、と息を飲んだ時だった。
ミ「今一度問いかけておくけれど、あなたはAを救いたいのね？」
ロ「ええ、救うわ」
ミラは笑顔の口角をさらに上に釣りあげた。
ミ「いいわ。それなら始めましょう。私の能力の解放が合図よ」
そう言うと、ミラは片手をあげた。
ミ「ここから全てが嘘になるわ……“
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りと(プロフ) - みずいさん» みずいさん、コメントありがとうございます！お返事が遅くなり、申し訳ありません<(_ _)>そう言っていただけて嬉しいです！今後も不定期の更新になりますが、楽しんでいただければ幸いです♡(*´･ω･) (2022年5月31日 22時) (
レス) @page43 id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
みずい(プロフ) - オリジナル長編が面白すぎる…！！更新楽しみにしています！ (2022年5月22日 0時) (レス) id: 8876da800a (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - そのかさん» そのかさん、コメントありがとうございます！そういっていただけて、とても更新の励みになります！あまりにものんびりとした更新ではありますが、これからも気長にお楽しみいただければと思いますm(__)m (2022年3月27日 1時) (レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
そのか(プロフ) - すごく面白くて好きです！次の更新楽しみにしてます！ (2022年3月22日 11時) (レス) @page30 id: 35e12bb70c (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 黒砂糖パフェさん» 黒砂糖パフェさん、ありがとうございます！そう言っていただけて、とても嬉しいです！のんびりとした更新ですが、これからも読んでいただければ幸いですm(__)m (2022年2月2日 2時) (レス) @page21 id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2021年12月26日 18時
