492歩目 ページ10
「…！」
エースは船のエンジンをかけた。ゴオッという音とともに、エースを乗せた船が海を飛ぶように駆けていく。
「ウソよ……ウソ……！あんな常識ある人がルフィのお兄さんなわけないわ！」
「おれはてっきりルフィに輪をかけた身勝手野郎かと…」
「Aさんのお兄様と言われりゃ納得も行くが…ルフィの兄貴とは…。わからねェもんだな…海って不思議だ」
「ちょっとみんな…」
たしなめるビビもどこか信じ切れない、といった様子が顔に出ている。普段の様子からそう思われても仕方がないと思うが、ここまで信じられないか、と苦笑した。
「兄弟って素晴らしいんだな！」
「弟妹思いの良いやつだ…！！」
離れていくエースを見送りながら、私は掌の中にある紙切れを強く握りしめた。
「ところで、お前ら兄貴からいったい何受け取ったんだよ？」
船が沖から離れ、内陸に入り始めたときウソップが声をかけてきた。
「さー、わかんねェ。紙切れだ」
「私にもさっぱり…」
ゾロが私の手の中を覗き込んだ。
「本当に紙切れだな。メモでもあるわけじゃなし」
「なんなんだろうな…」
首を傾げている横で、ルフィはナミに帽子を差し出していた。
「この紙切れ、麦わら帽子に縫い付けといてくれねェか？」
「縫い付けとくの？」
ああ、とルフィが頷く。
「わかんねェけどエースが持ってろって言うんだから、持ってるんだおれは！！」
私はローグタウンで買ったペンダントを開いた。これなら中に入れておけるだろう。私はその紙をしまうともう一度首にペンダントを下げ直した。
「だからしっかり縫い付けてくれよ！」
「リボンの裏にね…わかった」
「ありがとう、ナミ！ここなら安心だ、絶対無くさねェもんな」
「無くさねェ意味あんのか？」
私は軽く肩をすくめた。
「ルフィさん、これを着て！」
ビビが船の中にしまっていた服を片手に甲板に出てきた。
「え！？なんでだよ、暑いじゃねェか。」
「暑いから着るの。砂漠では日中５０℃を越えるんだから、肌を出してちゃ火傷しちゃうわ」
「なんで？おめェら涼しそうじゃん」
「私たちだって、上からちゃんと着るわ」
「え───────ッ！？着ちゃうのォオオ！！？」
悲鳴を上げるサンジの横で、ルフィは納得したらしく頷いている。
「ああッ！！あれっ？」
不意にチョッパーが叫び声をあげた。
「島の端っこに出ちゃったぞ？？」
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
