490歩目 ページ8
「いやだ」
ルフィはエースの申し出にあっさりと横に首を振った。そんなルフィにエースが笑い声をあげる。
「あー、だろうな。言ってみただけだ」
エースとの話を聞いていたウソップの顔が青くなる。
「"白ひげ"…"白ひげ"って、やっぱその背中の
そのウソップの言葉に、エースの背中に見慣れない大きな刺青があったことを思い出した。
「ああ、おれの誇りだ…」
エースがそう言って、私たちを見る。
「"白ひげ"はおれの知る中で最高の海賊さ。おれはあの男を"海賊王"にならせてやりてェ。…ルフィ、お前じゃなくてな…！！」
そう語るエースの声には熱が籠っていた。これほどエースが惚れ込む男は珍しい。
「いいさ！だったら戦えばいいんだ！」
ルフィはあっさりとそう言った。そんなルフィをエースは優しい顔で見た。
「おい」
様子を見ていたサンジがエースに声をかけた。
「話なら中でしたらどうだ？茶でも出すぜ。」
「あーいいや。いいんだ、お気遣いなく」
「…いいのかい？」
私の問いかけにエースは頷いた。
「大した用事でもねェからな」
「…そう」
「A、どうした？」
「いや…久しぶりに会えたから…」
寂しい、とは言えない私に、エースの目が細められる。
「…また会える」
ポン、とエースが私の頭を撫でた。その手の温かさが懐かしくて、ふっと頬が緩む。
「しかし…海軍の奴ら、全然追ってこねェな」
「ああ、ちゃんと撒いてきたからな。この"メラメラ"の能力で」
エースがそう言うと、人差し指を立てた。指先に赤い炎が灯る。あ、と誰かが声を上げた。
「ありがとう、エース」
エースは気にするなと微笑んだ。
「ホラ」
不意にエースが私とルフィに何かを投げた。
「お前らにこれを渡したかった」
「ん？」
「これは…？」
紙切れ、のように見える。
「そいつを持ってろ！ずっとだ」
ルフィが紙切れを開いて不思議そうな顔をする。
「なんだ、紙切れじゃんか」
「そうさ。その紙切れが、おれとお前らをまた引き合わせる」
「へー…」
「いらねェか？」
「いや…いる！」
私も頷いた。エースがそんな私たちから、みんなに視線を移す。
「出来の悪い弟と、我慢しすぎる妹を持つと…兄貴は心配なんだ」
エースはニッと笑った。
「おめェらもこいつらにゃ手ェ焼くだろうが…よろしく頼むよ」
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
