520歩目 ページ38
「ビビ！！！」
「ビビ！！？」
ウソップ達の叫び声に勢いよく私は体を起こした。
「…ッ！！」
体が痛いほどに痺れる。筋肉が痙攣を起こして、立ち上がる事すらままならない。
「ビ、ビ……！！」
こんなところに来たところで、ビビに出来ることなんて何もない。戦う前からわかりきってることだ。ここから何とかして出なければ、ビビが殺される。
「…やァ…ようこそ、アラバスタの王女・ビビ。いや…ミス・ウェンズデー」
クロコダイルはそう言って、乾いた笑顔でビビを見上げた。
「よくぞわが社の刺客をかいくぐってここまで来たな」
「来るわよ…！！！どこまでだって…！！！」
ビビの声が怒りで震えている。
「あなたに死んでほしいから…！！！Mr.０！！！」
ビビがこんなに直接的な言葉を使うのは初めてだ。かなり頭にきているらしい。
「…！！」
檻のそばに這いよった時、ビビを預けた味方らしい大きな鳥の姿がないことに気が付いた。ただでさえ危険な七武海相手に単身で挑みに来たらしい。
「死ぬのは、このくだらねェ王国さ…ミス・ウェンズデー」
ゾッとするほどの殺気がクロコダイルから放たれる。一瞬黙りこんだビビが、突然服の下から武器を取り出した。
「お前さえこの国に来なければ、アラバスタはずっと平和でいられたんだ！！！！」
ビビがまっすぐにクロコダイルに向かって走り出す。ウイスキーピークで見たアクセサリーのような小さい武器だ。
「よせ…！！ビビ…！！！」
殺される。ダメに決まってる。
「待てビビ！！ここを開けろ！！おれ達を出せ！！！」
「ビビ！！」
ビビを死なせないと、決めたんだ。
「ウグ…うゥ……！！！！」
痺れる体を何とか起こす。
「ビビ…！！」
「
葉巻を吸おうとしたクロコダイルに向かって、まっすぐにビビの武器が伸びた。
「…！？」
「うおおッ！！？」
スパン、とクロコダイルの首が消えた。座っていた椅子の背もたれがゴトンと床に落ちる。
「ムダだ…」
スモーカーが静かにそういった瞬間、クロコダイルの体が溶けるように崩れ落ちた。
「気が済んだか、ミス・ウェンズデー」
「砂…！？」
サラサラ、と砂が落ちていく。
「クハハハハハハハ…」
勝ち方が、わからない。砂が、また形を成していく。
「ハッハッハッハッハ！！！」
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
