511歩目 ページ29
ビビが強く唇をかみしめると、一歩私たちに向かって足を踏み出した。
「何がいけないの！？人が死ななきゃいいと思って、何が悪いの！！？」
─おじさん！！！いや！！！目を開けてよ！！
─なんで…どうして…！！！
何の罪もない大切な人達の命が奪われる悔しさや怒りは痛いくらいに知っている。と同時に、人は簡単に死んでしまうことも知っている。
だから、言わなきゃいけない。
「「人は、死ぬぞ」」
そう言うと、頬に焼けるような痛みを感じた。どうやらビビに殴られたらしい。
「やめてよ！！！そんな言い方するの！！！今度言ったら許さないわ！！！今それを止めようとしてるんじゃない！！！」
ビビが怒鳴り声をあげた。
「反乱軍も！！国王軍も！！この国の人たちは誰も悪くないのに！！！なぜ誰かが死ななきゃならないの！！！！悪いのは全部クロコダイルなのに！！！」
ああそうだ。全部悪いのはクロコダイルなんだ。悪いのは、お前じゃない。
だから、許さないんだ。
「じゃあなんでお前は命かけてんだ！！！！！」
ルフィがビビを殴り飛ばした。尻もちをついたビビが起き上がるとルフィにとびかかる。
「この国をみりゃ一番にやんなきゃいけねェことくらい！！！！」
「何よ！！！」
「おれにだってわかるぞ！！！！お前なんかの命一個で賭け足りるもんか！！！」
「じゃあ！！！いったい何を賭けたらいいのよ！！」
ルフィに馬乗りになってめちゃくちゃに殴っているビビの腕をつかんだ。
「他に賭けられるものなんて…私、何も…！！」
「おれ達の命くらい一緒に賭けてみろ！！！仲間だろうが！！！」
ビビがはっと息を吞んだ。その体をゆっくりと抱き寄せる。
「…やっと泣いたね」
ビビの背中を優しくたたく。それと同時に、ビビの喉から嗚咽が漏れた。
「本当に悔しいのはあんただって、ちゃんとわかってる。あんたが一番クロコダイルを殴り飛ばしたいんだってこともね。なのに、あんたったら私たちに遠慮して言えなかったんだろう。クロコダイルに殺される私たちを見たくないから…って」
驚いたようにビビがこちらを見た。
「な…んで…」
「ビビ」
そっとビビの耳もとに口を寄せた。ビビの涙でいっぱいの目が私を見る。
「私たちは、絶対にこの戦いで勝つ」
「う゛ん……！！」
泣いているビビを見て、みんなの顔つきも変わった。ようやく、敵が見えた。
「教えろよ、クロコダイルの居場所！！！！」
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
