510歩目 ページ28
トトさんと別れて数時間後。私たちはまたもと来た砂漠を歩いていた。
「…。」
カトレアに向かう道を歩くうちに、私はふと足を止めていた。
(カトレアに戻って…どれほどの意味があるのかしら)
近くの木にもたれかかるようにルフィも座り込んでいる。
「あ！！？何やってんだ、お前ら！！！」
何も言わない私たちに不審げにみんなが戻ってきた。
「んん…」
「ど、どうしたの…Aさん、ルフィさん…！！」
ビビの顔を見て、私は黙って横に首を振った。
「やめた」
「いかない」
私たちの言葉にみんなの目が驚いたように見開かれた。
「やめたって…行かないって…！！２人とも、どういうこと！！？」
「おいルフィ！！こんなとこでお前の気まぐれに付き合ってる暇はねェんだぞ！！さァ立て！！」
「気まぐれなんかじゃないよ」
「Aさん…！？」
私は静かにビビを見た。
「カトレアに戻るんだね？」
「ええ、そうよ…？」
「Aさん、カトレアって町で反乱軍を止めなきゃ、この国の１００万人の人が激突して大変なことに─」
「でも…私たちがすべきことなのかい？それは」
「え…？」
「…ビビ」
黙っていたルフィがゆっくりと口を開いた。その目は普段のルフィとは全く違う、静かな怒りを持った目だった。
「おれはクロコダイルをぶっとばしてェんだよ…！！！」
ルフィの気迫におされてビビが少し後ずさった。
「反乱してるやつらを止めたらよ…クロコダイルは止まるのか？」
「！」
「その町についても、おれ達は何もすることはねェ。海賊だからな、いねェ方がいいくらいだ」
「そもそも、反乱軍は何万人もいるんだ。たった８人で挑んだところで止まるのかい？」
「それは…！」
私はじっとビビの目を見据えた。
「…はっきり言って、無謀だよ」
私の一言にビビが目を見開いた。
「…お前はこの戦いで誰も死ななきゃいいと思ってるんだ！！国の奴らも、おれ達もみんな！！」
「七武海っていう化け物級の海賊が動き出してて、１００万もの人々が暴れだしてる。はっきり言えば、これは戦争だ。そんな状態で、まだみんな無事だといいと思ってるんだろ」
私は知っている。
戦争のせいで、何もかもが血に埋め尽くされていく様を。
戦争の中で、成す術もなく無残に死んでいく何の罪もない人々の悲鳴を。
私は痛いほど知っている。
だから、言わなければならない。
「「甘いんじゃねェのか」」
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
