505歩目 ページ23
「砂嵐っ！！！」
ビビの悲鳴に全員の顔がこわばった。
「ユバの町が砂嵐に襲われてる！！！」
目の前に広がる砂嵐はかなりの規模のものだ。さっきから聞こえていた謎の音の原因はアレだったのだろう。こんなものに襲われたら、町はひとたまりもない。
(だが…まだ、あそこに人がいたら…！)
私は慌てて砂嵐に向かって手をかざした。
「A、なんとかできないのッ！？」
「もうやってる！！」
腕に信じられない重さがかかり始める。
(力を貸して…！！)
風に"話しかけて"みているが、全く反応がない。
(どうなってるの…！！？)
ミシミシと腕が音を立てた。
「ッ…！！」
どんなに非協力的な場所でもここまで"声"を聴かせてくれないのは初めてだ。それどころか、一抹の感情すら見えない。
「…！！この砂嵐…自然の…ものじゃない…ッ！！」
腕に何かの模様のように痣が拡がっていく。
(何なの、これ…！！？)
「…！Aさん、血が…！！」
バツン、という音と共に、腕から生ぬるいものが垂れた。ミシッ…と嫌な音もした。
「A、もうやめろ！！」
チョッパーの叫び声と同時に、私の腕から血しぶきが上がった。
「そんな…」
ビビが呆然とした様子で町を見つめている。ようやく砂嵐がおさまったユバの町に私たちはいた。
「こりゃひでェ……！！あのエルマルって町と大して変わんねェぞ………！！」
ゾロの意見に私も頷くしかなかった。ヤシの木は砂と風にやられてしなびている。
「水は！！？」
「ここはオアシスじゃねェのかよ、ビビちゃん…！！」
人気のない町を見回す。冷たい砂に触れるが、幸い生き埋めになっている人はいないらしい。それだけが幸いだった。
私たちは呆然としながら、不気味なほど静かな町の中を見回り始めた。
(荷物なしでの砂漠越え…慣れてるビビならまだしもみんなの士気が持つかどうか…)
「砂で地層が上がったんだ…オアシスが飲み込まれてる…！！！」
ビビの言葉に私たちの気分は更に沈んだ。ウソップに至ってはもう歩く体力もないのか、ゾロに担がれている。
「旅の人かね…」
不意にしわがれた声が聞こえてきた。驚いてあたりを見回すと、すこしくぼんだ所に小さな人影が見える。小さく砂を掘る音が聞こえた。
「…砂漠の旅は疲れただろう」
「！？」
どうやらまだ生きていた人がいたらしい。声の調子からして、老人だ。
「すまんな、この町は少々枯れている…」
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
