504歩目 ページ22
「ほらみんな、急いで！はぐれたらあんたら生きて砂漠を出られないわよ？」
あっけらかんとそう云い放つナミに大きくため息をついた。相変わらず情け容赦ない。
「津波が来るぞォ───────う！！！！」
「「は！？」」
突然、ルフィがわけのわからないことを叫んだ。
「おい、どうしたルフィ！！？」
「次はなんだよ！！？」
ばたばたと暴れ、わけのわからないことを叫んでいるルフィにゾロが声を荒げた。
「おい、やっぱりさっきのがまずかったんじゃねェのか！？」
「なんだ、さっきのって…！！」
また何か変なことをしたのだろうか。それとも、砂漠の生物かなにかの毒にやられたのか。
「それがよ、止めてたんだがさっき肉と一緒にその辺のサボテンも食ってやがって…！」
「サボテン…！？」
食べられないことはないだろうが、ここで得体のしれないものを食べるとは。相変わらず無茶苦茶な男だ。
「もしかして、これか？」
チョッパーが岩陰に生えていた小さなサボテンを指した。
「ああ、そんな丸っこいやつだったな…」
「だめだぞ！！これはメスカルサボテンだ！！幻覚剤を作るやつだ！！」
「何！！？」
「全く…！！仕方のないやつだねぇ」
不意にルフィがぴたりと動きを止める。
「よ〜〜〜し！！！！全員まとめてぶっ飛ばすぞォ！！！！ゴムゴムのォ〜〜！！！！」
「鉄拳制裁！！！！」
勢いよくルフィの頭をぶん殴る。ルフィの体から力が抜けた。
「よし、さすがだぜ！Aさん！」
「チョッパー、ついでに麻酔。これ以上のトラブルはごめんだよ」
「わ、わかった！」
ウソップが怒鳴り声をあげた。
「おいあのアホラクダ、もうあんな遠くへ！！」
「追うぞ、急げ！！」
遠くに見えるラクダの影を追い、私たちは走り出した。
「夜になっちゃったわね…」
ようやくナミたちに追いついたころには、日は暮れていた。ひんやりとする砂漠の寒さにくしゃみをする。
「しかしなんだ、この昼と夜の温度差は…」
「…砂漠の夜は氷点下まで下がるから…」
「ニッキシ…！！氷点下ァ！！？」
「…あそこ！」
不意にビビが声をあげた。
「明かりが見える！？」
「ついたのか、ユバに…！」
「砂が舞っててよくわかんねェや…！」
「…！ちょいと、なんだいこの音…？」
風がさっきからやけに強い。それにひどく唸っている。明らかに変だ。
「町の様子がおかしい！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
