494歩目 ページ12
「ついたぞ！！"ユバ"！！！」
幸い、敵襲もなくトラブルもない安全な航路だった。
「いやー、なんもねェな、ここはッ！！」
まるで廃墟のような荒れようだ。砂に埋まりかけた町だったものは、最早遺跡のような有様だ。
「リーダーを探すか！！どの辺にいるんだ！？」
「違うの、ルフィさん。ここはまだユバじゃないわ。ここから半日北西に砂漠を歩かなきゃ」
「半日も！？」
「地図を見て」
ビビはまた手書きの地図を開いた。
「今、大きなサンドラ河を抜けてここに上陸したのよ。ここは"緑の街エルマル"」
「緑の街…？」
目の前の町にそんな様子はない。目の前にあるのは砂漠だけだ。
「緑なんかどこにもねェぞ！？」
「…ええ、今はね…！」
ビビが笑ったが、その笑顔は微かに曇っていた。昔はその二つ名の通り、緑豊かな町だったのだろう。
「うお─────っ！！？なんだこりゃあ！？」
ウソップが突然叫び声をあげた。
「カメか！？アザラシか！？」
亀の甲羅をきたアザラシの様な生き物がこちらを見ている。
「クンフージュゴン！！」
「クンフー！？」
「だめよ、ウソップさん！！近づいちゃ！！」
ビビが忠告する横でクンフージュゴンが拳を構えた。
「強いから…」
「ハウッ…」
一瞬でゴングが鳴っていた。
「負けんな」
ゾロが呆れたように肩をすくめる。と、すぐそばで雄たけびが上がった。
「あっちで勝ってるやつもいるけど」
「勝ってもダメ！！」
ビビが慌てた様子で声を荒げた。
「勝負に負けたら弟子入りするのがクンフージュゴンの掟なの！！」
ルフィに負けたらしいクンフージュゴンが起き上がり、ルフィの目の前で頭を下げている。
「武闘派なジュゴンだねェ」
感心している横でルフィはクンフージュゴンに突きの構えから教えている。のだが…。
「弟子増えてるわよ！！？」
やれやれ、と肩をすくめた。
くおー、とクンフージュゴンたちが肉を咥えて手を振っている。
「さぁ行くか！ユバへ！！」
「お前のせいで随分食料減ったぞ！！」
「チョッパーが説得してくれなかったらえらいことになってたのよ！？」
「うん…"お供するッス"ってずっと言ってた。食料で手を引いてくれたけど…」
少し砂漠越えに余裕がなくなって来た。砂漠の生き物で食べられそうなものがいれば、と思いながら歩き出す。
(サソリなら…美味しいかしら…。ビビとナミは嫌がりそうだけど…)
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りと(プロフ) - 森田菜々子さん» こちらこそご意思に添えずすみません……ケーキは有難く受け取ります…！森田さんの作品、今度読んでみますね…m(_ _)m (2018年8月24日 21時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 21時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» またミルルというキャラは森田さん自身の作品のキャラなのですね。これは私の持論なのですが、夢主の性格を1番にわかっているのは作者、だと考えています。私が下手な恋愛小説を書くよりも、1番にキャラを理解している貴方の方が魅力的な作品に仕上がるはずです… (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» キツく聞こえるかも知れませんが、ご理解の程をよろしくお願いします。今回のご依頼は、長編の趣旨、私の意思に反します。そのため、お受けすることは出来かねます。申し訳ありません。 (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 森田菜々子さん» 森田さん、初めまして。まず結論から申し上げますと、お受けできません。理由としては、私がケロロ軍曹シリーズを嗜んでいないこと、多ジャンル混合の作品は嫌いであること、ミルルというキャラの設定等の元ネタを知らないことが理由です。(続く) (2018年8月23日 20時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2018年6月24日 20時
