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「まぁそんなことどーでもいいのよ。わたしご飯食べに行ってくる〜」
この話が嫌なのか、Aはそう言って足早に食堂へと駆けていった。
「あっ、A……」
喜八郎はAの背中をじっと見つめる。
正確にはAの足元を。
「じゃあ我々もこれで。あとは任せたぞー」
その流れで三木ヱ門と守一郎も長屋へと帰っていく。
しかし喜八郎の耳に二人の声は届いていなかった。
「…また転んじゃったらどうしよう。付いていってあげるべきかな」
もうAの姿は見えなくなった廊下の先をひたすら見つめている。
(最近は転ばなくなってきてたのに……今日はどうしたんだろう)
喜八郎の頭に、弱々しく歩く昔のAが浮かぶ。
「浮かない顔をしてどうしたんだ？」
「いや、あの時は僕に頼らないと歩けなかったのになって……って、滝夜叉丸！？」
ぬるっと話しかけてきたのは喜八郎と同室の平滝夜叉丸。
「歩けなかったのにって……もしかして、Aのことか？」
さっきまで少し微笑んでいたのに、Aの足についてだと悟ると、滝夜叉丸はいきなり真剣な顔になった。
「…あーもう、そうだけど？何か？」
「……喜八郎、まだ言っていないのか」
滝夜叉丸の鋭い視線をものともせず、喜八郎は"もちろん"と答える。
「もちろんってお前なぁ……ずっと隠しておけると思っているのか」
「今までちゃんとやってこれたんだよ。これでいいんだって…」
そう言いながらも、喜八郎は暗い顔をして俯いている。
「……やはりそろそろ教えてやったほうがいいんじゃないか」
"本当にAのためを思っているのなら"と強く意見する滝夜叉丸。
それを聞いて、喜八郎の表情がさっと冷たくなる。
「何それ。僕がAのこと思いやれてないって言うの？」
「正直に言うと、お前はAに頼られていることに優越感を感じているように見える。だからこそ言わないのではないか？」
「そっ、そんな訳ないじゃん」
思わぬ滝夜叉丸の言葉に、明らかに動揺する喜八郎。
「それに、自分がなぜ怪我したのかが一生わからないだなんて、それこそ可哀想だろう」
「…じゃあ君が言ってやったらどうなの？僕は昔君に話したことがあるよね」
口論のようになってきた二人。
どうやら滝夜叉丸はAに何があったのかを知っているようだ。
「ほら、考えてみなよ。言えると思うの？あんな状況だったのに？
……無理でしょ」
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こよか(プロフ) - ユカリのサブ垢さん» サブ垢からも！ありがとうございます🥹💕一華ちゃんの行く末もぜひ楽しんでください！ (11月14日 21時) (
レス) id: 5c650a97a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリのサブ垢(プロフ) - サブ垢からもコメント失礼します！一華ちゃんと綾部､､､これからが楽しみです！ (11月5日 19時) (レス) id: d43a354229 (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - ユカリさん» ありがとうございます！更新が遅く申し訳ありません💦これからも読んでいただけるよう精一杯頑張らせていただきますので、ぜひ読んでくださると嬉しいです！♡ (10月12日 20時) (レス) id: bc8fd8e014 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - コメント失礼します！ずっと前から見ててすごい好きです！久々の更新ありがとうございます！ (10月12日 19時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - のんさんさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです😭💕💕これからも精一杯頑張らせていただきます！ (2022年12月1日 23時) (レス) id: bc8fd8e014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよか | 作成日時：2022年11月20日 2時
