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｢わぁ……思ったより広い……｣
｢これは落とし穴じゃなくて自分の気を晴らすための穴なので好きに掘ってるんです〜｣
そう言ってズンズンと奥に進んでいく綾部。
どうして自分が穴にお誘いされたのか、霞が不思議に思っていると綾部は見透かしたように話しかけてきた。
｢なんでここに呼んだのか、って思ってます？｣
｢まぁ、かなり…｣
｢あれを御覧くださ〜い｣
綾部が手を伸ばしたほうを見ると、霞は驚愕した。
｢ど、毒蛇のジュンコちゃん？｣
あれだけ皆で探しても見つからなかった毒蛇のジュンコは、なんと綾部の掘った穴の中で悠々自適に過ごしていた。
｢さっき休憩しようと穴から出ようとしたら、入れ違いで入っていっちゃって｣
綾部が言うには、生物委員会、もとい伊賀崎孫平を探している時、落とし穴をつつく切谷霞を見かけたらしい。
｢なるほど……綾部さん、ご協力感謝いたします｣
｢……僕、切谷さんより年下だと思うんですけど、その敬語なんとかならないんですか？｣
"なんか変な感じ"とまで言われてしまった霞は慌てて謝る。
｢す、すみません。癖なもので…えーっと、綾部くん？｣
｢…ジュンコが見つかったなら早く返してきたほうがいいですよ〜｣
なんの反応もしてもらえず話も逸らされ、なんともマイペースな綾部喜八郎に振り回されている。
しかし、霞は"そうもそうだ"と納得し、
｢本当に感謝するよ、ありがとう！｣
慣れないタメ口を使って、ジュンコを連れ走っていった。
｢さーて、穴掘りの続きでもしよーっと｣
綾部は目の前の落とし穴に向き合うのを装い、横目で去っていく霞を見ていた。
(あの人、なーんか怪しい)
(...見ているな)
霞は見られていたことを知っていた。
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げんぢ(プロフ) - こよかさん» お忙しい中返信ありがとうございます!そうなんですか!とっても楽しみです~!😢♡無理なさらず主さんのペースで更新していただければうれしいです🙌🏻 (2023年1月23日 6時) (
レス) id: c90bc7c72b (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - ひかるげんぢさん» ありがとうございます〜！！思ったより忙しくて中々更新できてませんが、そろそろ続きを書こうと思ってますのでぜひぜひ！🥰 (2023年1月23日 4時) (レス) id: ff286fcc14 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるげんぢ(プロフ) - すっごく内容がどタイプでした!続き楽しみに待ってます( ˊᵕˋ* )♩ (2023年1月17日 23時) (レス) @page19 id: c90bc7c72b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよか | 作成日時：2022年11月7日 1時
