審神者様の英雄録【ヒロアカ×刀剣乱舞】 (ページ2)

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壱振目ページ2

「繰り返します。政府からの連絡です。時代は平成、二✕✕✕年。超常現象を起こす【個性】がようやく世界の常識になってきた頃です。歴史修正主義者は"敵"になりすまし、【個性】が効かないのを良いことに時代を丸ごと"破壊"しようと目論んでいる模様とのこと。本題です。審神者様、今回の出陣は長期戦になりそうです。―――"刀剣男士と共に、歴史の修正を防ぎなさい"｣

こんのすけが、そう告げた。
審神者部屋にて、私はこんのすけと二人きりで次の指令を確認していたのだが―――

「今回は刀剣男士と共に、時代へ暫く飛んでもらいます。滞在期間が通常よりも長くなる恐れがあるので、刀剣男士も出来るだけ少人数かつ、霊力の消費を抑えろ。とのことです」

絶対政府は私を過労死させたいんだ。きっとそうだ、そうだと言ってくれ。

「……本当に申し訳ございません。ですが、今時の政府は圧倒的な"審神者不足"の危機に陥っています。各々の審神者様に充分な休養も、霊力補給も与えられないぐらいに、我々の状況は不利なのです」

私の心の叫びが顔に出ていたのか、こんのすけは申し訳なさそうに謝ってきた。

私は息をついて、こんのすけの頭を優しく撫でた。こんのすけが目を細め、気持ちよさそうに頭を掌へと擦り寄せてくる。

「―――私、この出陣終わったら政府に申し出る。休暇届け出す、絶対に」

こんのすけを撫でながら一人そう呟いた。
まあ、こんのすけからは苦笑いが返ってきたのだが。

「……こんのすけ、とりあえず、そうだね。第一部隊の刀剣男士を呼んできて欲しい。数を絞るとなると、熟練度の高い彼等が適任だと思うから」

そう伝えると、すぐさま掌から温もりは消え、こんのすけは部屋の襖を開けてパタパタと忙しそうに走って行った。

足音が消えるまで廊下の方を見詰めていたが、次第に足音が小さくなっていったので、政府からの伝達に目を通すことにした。

「……古いのか新しいのかどっちかにしろよ政府。タブレットの意味絶対無いし。こんのすけの連絡機能の意味無いし」

本丸も洋室と和室あるし。