にじゅう ページ26
「…っ」
基本明輝は、怒鳴る事は無い
それは虹村の仕事だったからだ
『はぁ、はぁ…お前がいつも俺を支えてた。なら俺もお前を支える、それが相棒だから』
「っ、明輝」
『お前は何があってもこのチームの主将で《エース》だよ』
ベンチにはスタメンに及ばすとも驚異的な成長を見せる後輩達がいる
「勝利」を確実にするなら選手交代は正解だ
コーチ「…青峰明輝」
『はい』
コーチ「お前がそこまで言うのならこの試合お前の好きにしろ」
『はい！！』
T.O終了間近で大輝が不安そうに呼んだ
「、、兄ちゃん」
『ごめんな急に怒鳴ったりして。でももう大丈夫だ、勝つから』
「おう！！」
後輩達は先輩の大きな背中を見てそれぞれの決意を決めるのだ
(…ワンチャン、いけるな)
「明輝」
『ん？』
「すまねえ」
『良いよつか素直な虹村キモイからさっさと鬼にもど、』
「よーし後でコロス」
いつもの調子に戻った虹村
明輝は一呼吸息を吐いた
虹村の今日明輝は逆だった
すこぶる調子がいいのだ
(、…これが、扉、ね)
点差は30
いくら虹村に調子が戻ってもこの点差はかなりキツイ
だから第３クオーター後半から第4クオータにかけてやることは1つと決まっていた
この日俺は限界を超えるらしい
分厚すぎる鉄の扉に手を添えた
『俺はチームを全てのチームメイトに感謝し、俺達で勝利を掴むために』
“勝つ”
《ギギ…ッ》
空いた扉の先暗い海が待っていようとも迷わず1人で明輝は足を突っ込んだ
目を開ければまた違う世界が海を中から見えた気がした
そしてその日
150ー88という圧倒的逆転と点差をつけ
帝光中学校は全中を優勝を果たす事となり
青峰明輝の凄まじいplayは観客も相手も味方も圧巻させ
『っしゃぁぁぁあ！』
「明輝いいいいいっ！！」
咆哮とともに名を轟かせる事となる
ーーー
「あの時の兄ちゃんは俺でも見た事ない本気を見してくれてさやばかったよな」
「あれが覚醒という事を知った試合だったね本当に毎度明輝先輩には驚かされ尊敬させられる」
「兄ちゃん先輩、超強かったよねー。俺も兄ちゃん先輩となら試合出たかった」
「でも、あの覚醒は一体何だったのだよ？確かに驚異的だったが、あの力は一体…」
まだキセキの世代達は「ゾーン」を知らない
いつかそれを会得した大輝
それを知るキセキの世代達はのちにまた明輝の凄さを思い知る事になるだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1099人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIKU(プロフ) - なんでこう神作品達は更新されないんだ…!!更新待ってます！ (2023年4月21日 22時) (
レス) @page28 id: b26aab3116 (このIDを非表示/違反報告)
MiKa月 - え！？終わり！？続きがめちゃくちゃ気になります！もう更新はされないのですか？催促している訳ではないのですが、続きを作ってくださるとすごく嬉しいです！私はいつまでも待つので...！よろしくお願いしますーー！！ (2020年10月31日 17時) (レス) id: 94aeb4ce2e (このIDを非表示/違反報告)
RiR - 続編を！！私は強く望みますぞ！！ (2019年9月25日 10時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - え終わったん。 (2019年5月3日 15時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ラムさん - お、終わりだとぉ……終わったんですか？！ 私は待ち続けますよ！(( (2019年5月2日 0時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：万能WiFi | 作成日時：2018年9月5日 15時
