じゅう ページ11
『赤司、よろしくな』
青峰副主将のマークにつくのは同じPGである俺になった
「…てっきり副主将は、PFかと思ってました」
『よく言われる。たまーにそのポジもやるけどな』
青峰同様、ガンガン攻めて点をとるPFのイメージが強かったがやはり人は見かけによらないのだろうか
「青峰、…じゃなかった、えと明輝！」
『先輩迷わんでくださいよ(汗』
「すまんのすまんの」
《バシッ》
副主将がボールを持った
(早くもPG対決か…どう来る？)
《タンッタンッ》
規則正しくドリブルされるボール
俺の中で組み立てられるいくつもの手
『赤司』
名前を呼ばれてふと副主将の方を向いた
『気を抜くなよ？』
「え、…」
副主将の体が前に動いたその一瞬
ビュォッと風が吹き抜けるかの如く横を物凄いスピードで抜かれた
「っ！！！？」
(嘘だ、ろ)
ボールを持った状態で一体どうやればそんなスピードを出すことが出来るのだろうか
「兄ちゃん、やっぱはえーな」
紫原「いや早すぎるっしょ…！？」
対面した紫原はその動きに翻弄され息付く暇もなく
《シュッ》
ボールはゴールの中へ吸いよされるように入った
赤司「こ…これが県内最速のPG青峰明輝…」
スピードだけが速いだけではない
最低速から最高速のスピードの変化があまりに速い
アジリティとよばれる敏捷性だ
それは弟である青峰もその片鱗を見せているのだから
虹村「言ったろ？帝光中の切り札だってよ」
そこからはハイスピード勝負の試合になってしまった
勿論PGとしての頭脳も申し分なかった
だがそれより厄介なスピードで体力をゴリゴリ削られる
俺達は後半手も足も出なかった
赤司「はぁはぁ…っ、ハァーッ」
《ドキャンッ》
最後にダンクが決まると同時に
《ピーーーーーーッ》
試合終了の笛がなった
監督「このミニゲーム、90-20で現レギュラーの勝利」
『「「「「あざしたっーー！」」」」』
思い知らされる先輩達との実力の差
それを糧にどれだけ成長できるのか
俺も副主将のように…
『ふぅ、…さて、おつかれさん』
赤司「副主将…」
『お前はまだまだだ』
赤司「はい」
『まだまだ伸び代がある』
ポンっと乗せられた大きな手
『今日お前と対面して思った事だ』
飾り付けない素直な言葉
俺にはそれがとてつもなく嬉しかった
期待されている他の誰でもないこの人に
「はい…！」
柔らかく副主将は笑った
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MIKU(プロフ) - なんでこう神作品達は更新されないんだ…!!更新待ってます！ (2023年4月21日 22時) (
レス) @page28 id: b26aab3116 (このIDを非表示/違反報告)
MiKa月 - え！？終わり！？続きがめちゃくちゃ気になります！もう更新はされないのですか？催促している訳ではないのですが、続きを作ってくださるとすごく嬉しいです！私はいつまでも待つので...！よろしくお願いしますーー！！ (2020年10月31日 17時) (レス) id: 94aeb4ce2e (このIDを非表示/違反報告)
RiR - 続編を！！私は強く望みますぞ！！ (2019年9月25日 10時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - え終わったん。 (2019年5月3日 15時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ラムさん - お、終わりだとぉ……終わったんですか？！ 私は待ち続けますよ！(( (2019年5月2日 0時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万能WiFi | 作成日時：2018年9月5日 15時
