不幸少女

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嘘でしょ...?



私のてに握られていたカバンは滑り落ち、私は膝を地面についた






しばらく呆然と自分の部屋を眺めていると






外から心配そうにマンションを眺めていた大家さんが私に気づいたのか、慌てたように近づいてきた







「あぁ！Aちゃん！！よかったぁ、いないからもしかしたら火事で...って思ってたんだけど、無事だったのね！！」






大家さんは泣きそうな顔で私の手を握ってぶんぶんと上下に振る






「昨日は知り合いの家で泊まっていたんです。で、これは一体何が...」





「Aちゃんの上の階のひとがお鍋に火をかけっぱなしだったみたいで...それで火事がおきちゃったのよぉ！」








上の階のやつ絶対許さない。






そんな怒りが少し湧き上がってきたが、今はそんなこと言ってる場合じゃない







すると大家さんは申し訳なさそうに眉を下げて私に言った







「それと...もうこのマンション取り壊すのよ...。ごめんなさいねぇ。荷物無事なやつだけ持って引っ越して欲しいの...。ほんとに急で申し訳ないんだけど。許してちょうだい...？」







「あ、マジですか。」





ヤバい









松坂A、住む場所失いました。

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