届かないキョリ (ページ41)

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玉森くんと渡り廊下であう

「玉森くん！」

玉森「…………」

そっぽを向いて歩く玉森くん

綾「何かあったの…？」

「宏光のランチを一口貰ったのを見られて…それから怒ってて…」

綾「そうなの…」ﾆﾔﾆﾔ

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
「「「「「おかえりなさいませ」」」」」

「ただいま！！」

椿「Aちゃん…裕太がずっと怒ってるんだけど…」

玄関まで迎えに来てくれた椿おばさんがため息を吐きながら話す

「玉森くん…今部屋ですか？」

椿「そうよ…話聞いてあげてくれない？」

「分かりました！」

そう言って、玉森くんの部屋まで走る…

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
トントントン

玉森「はい？」

「玉森くん…」

玉森「なに？」

いつもより声のトーンが低い玉森くん…

「あの…なんで怒ってるの？」

玉森「怒ってねーよ」

「怒ってるよ！」

玉森くんの部屋に入る

玉森「だから、怒ってないから」

「怒ってる！玉森くん！」

ドンッ

急にたった玉森くんが、世に言う“壁ドン”をしてくる

玉森「俺最近おかしいの。」

「は…え？」

玉森「お前のことなんて眼中になかった…バカなんて」

「はい…」

玉森「四六時中、お前のことが頭から離れない」

そ、それって…

玉森「今日の昼もわけも分からずあの男にムカついてた」

「た、玉森くん…それって…」

玉森「俺、お前に惚れたみたい…」

「っ！？」