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「A、シュークリーム食いたくね？」
深夜1時、他愛のない話をしていた悟は、思いついたようにそう言った。
「先輩最高。」
校則破りもお手の物となったAは、悟の話に乗る。
最近悟に似てきたと夜蛾に言われるのは、こういうことだろう。
「あ、やばい。」
「あ？あ、」
思い立ったら即行動。最近お気に入りのジャンバーを羽織り、雪のちらつく凍える夜空を2人駆け出していく。
雪がふわふわと2人の肩に降り積もる中、校門までやってくると、ちょうど任務終わりの夜蛾に出くわし、2人を見つけたとたんに放ってくる呪骸から逃げんと、悟はAの手を握るとこの寒さを物ともせず走り抜けた。
「はーーーーやばっ！」
「マジ面白い、さっきのやばかったな」
白い息を吐きながら立ち止まると、追ってくる呪骸を避けながら走るのが楽しくて息を切らしながら笑いあう。ｚ
それから彼らは、今すぐ帰っても捕まるだけだと言って思い切って渋谷まで出かけた。
薄くしかメイクをしていないが、寒さ対策につけたマスクに感謝して思い切り夜の輝く街に初めて躍り出たAは、酒はさすがに飲まないが居酒屋に行ってみたり、居酒屋のキャッチの誘いを断ってみたと、大人扱いされることに嬉しさを覚えた。
"優等生"
プリクラ機の落書きタイムでそう書いている頃にはもう4時半。
めぐるましいことだらけで、時計を見ることすら忘れていた。
旅行の時、あんなに喜んでいたツーショットもプリクラとなれば簡単で、高校に入ってから有料会員になったAは、６枚ものツーショットをダウンロードした。
「たくさん遊びましたね。」
「そろそろ大丈夫だろ、帰るか。」
楽しい時間ももう終わりだ。
そう思うと寂しくなってきたAの様子に、悟は笑ってこう言った。
「またやろうな。」
「はい！」
そして帰宅と共にカンカンに怒った夜蛾に捕まり、果てしなく怒られたことは言うまでもない。
それもまた、一つのいい思い出になった。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
