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それからだったのだ。全てが狂ったのは。
もう何年も経つというのに、Aはいつも夢に見る。
過去が再生されるように何度も何度も、己を呪うように。
実際呪術師は呪いを生み“難い”と言われているが、全く生まないわけではない。
自分の青春の思い出にしがみついたままのAは、日葵などとっくの昔にAを忘れているだろうに、彼ら彼女らを愛してしまったがゆえに呪ってしまっているようだ。
その自覚は本人に十分あった。
分かっていたはずだった。どこかであの幸せが狂うことは。
でもどうしてか、どうしても記憶から消せずにあの日から止まったままの彼女の時計は、動いてはくれなかった。
…翌日。
朝から任務に出かけていたAは、昼から真希と憂太の任務の引率に合流した。
到着したころにはすでに帳は降ろされており、昼時の渋滞のせいで間に合わなかったようだ。
「ごめん、遅れた。」
「A、8分遅刻だよ。」
「悟に言われたくない。」
「またそんなこといって。」
児童が2人失踪した小学校が今回の任務の場所。
折本里香の実力試しという名目で真希と憂太が目の前の帳の中にいる。
「私要らないじゃん。」
「ほら、みてて。そろそろだよ。」
帳の中で小学校が突き破られたと思いきや、一級相当の呪霊とその呪霊を楽しそうに狩る折本里香。
呪霊の体液が目の前の帳に張り付いては、前が視られなくなる。
「これが特級仮想怨霊折本里香の本領か。」
「怖すぎ。」
「雑魚一級のAちゃんには厳しいだろうねぇ。」
「うっざ。」
その体液が流れ落ち、前が見えたと思えば憂太が小学生と真希を背負って目の前まで来ていた。
「！！真希ちゃん！」
「おかえり、よく頑張ったね。」
あとは悟がささっと収拾。
Aは何が起こっているのか理解できない小学生らと気を失っている真希、そして憂太を伊地知の待つ黒のセダンに乗せる。
「伊地知くん、先にお願いね。」
「はい。搬送先を送っておいたのでそちらへ。」
「了解。ありがとう。」
LINEを確認して、伊地知からの位置情報を確認すると彼らを送り出す。
そしてちょうどそのころ悟の手により折本里香の収拾がつき、完全に帳が上がった。
「あれ、伊地知は？」
「先に病院に行ってもらった。小学生乗ってるから定員オーバーだし。」
「んー。」
Aは補助監督に連れて行ってもらう時もあれば、自分の車で行くこともある。
今日はちょうどAの私用車で来ていたので都合がよかったようだ。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
