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「は、今なんて？」
「悟先輩が、死んじゃうっ、！」
「場所は？」
「筵山のてっぺん、、」
「すぐ行く。」
ぶつりと切れた電話。Aにできることは彼女を待つことしかないようだ。
「先輩？先輩？？」
血まみれの彼の手を握ると冷たくなり始めている。
でも、Aは彼が生きていることを信じて声をかけ続けた。
「悟、先輩？」
Aが握りしめた手が少し動く。気のせいかと思っていたがどうも違うようだ。
泣き喚いたせいで気づかなかったが、彼の体から出る血が少しずつ減っている。
「いき、て、る？」
確かに握る手を微弱な力で握り返され、生きていることを確認する。
彼の体温は最初よりも上がり、手も暖かくなってきた。
「かっ、てに、、こ、ろすな。」
かすれる声でそういう悟に、Aは安堵の涙を流す。
呪術界最強は体を二つに割らないと死なないようだ。
段々と戻っていく彼の体。
皮膚の下まで切り裂かれていた傷は、再生し、閉じ始める。
これはよくけがをするAが知らないはずがないもの。反転術式だった。
「なんで、反転術式。なんで…？」
体を戻すことに精一杯な彼から返答はなかったが、大体どういう返答か予想はついた。
「最強、ですもんね。」
悟のあがる口角にはその通りだという意図も込められ、Aは少しだけ笑みを浮かべて悟の手を温め続けた。
そしてみるみるうちに傷口もふさがり、新しく血が流れなくなると地面も血液が染み込んで乾く頃。
真っ赤に染まったAの携帯が硝子からの電話によって鳴った。
「A？今中腹くらいだけど容態は？」
「悟先輩、反転術式が使えるようになったみたいで、生き返りました。」
「はぁああ？」
「私が一番はー？ですよ。いつもの半分の速さでここ登れましたからね。」
「ただ、夏油とも連絡がつかない。」
「え、、、」
今回の任務の話は悟からメールで簡単に聞いていた。
重要人物を護衛していて、その相手がガキだと。連れてから戻ってくるから子守しろと。
悟がこのような状況なら傑はその人物を安全な場所へ連れて行ったのだろう。
ただし連絡が取れないことは話が違う。
目を凝らせば傑の呪霊操術の残穢が続いている。Aはこの旨を硝子に伝え、言葉をつづけた。
「夜蛾先生に言わないと。傑先輩の残穢が、あります。」
「私から連絡する。」
またしてもぶつりと切られる電話。電話を耳から外し、悟を見ると体を起こそうとしていた。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
