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「は？」
「浮気か縁談かもわからない写真。」
どさっと今まで送られてきていた写真を悟の目の前に置く。
「いつでも監視してますって写真。」
さらに積まれた写真は崩れて、Aの我慢していた気持ちのように散っていく。
「別れてくださいの手紙。」
さらに便箋が乗っかるがすでに山は崩れていた。
「だからそれをなんで言わねぇんだよ。離れてんだから言わねぇと分かるもんもわかんねぇだろ。
いつもそう。俺を頼らずに自分で全部どうにかしようとするからこうなるんだろ？」
「そのメンタルがこの写真を見て保たれると思う？」
雪崩を起こしたままの写真たちを見て互いに言葉を詰まらせる。
言わなかったAも悪いのだが、この量の写真は、と悟も口を開くのをやめた。
「一旦友達に戻ろう。私もいい年なの。」
これから2人のもっとも幸せな時間が待っていたというのに。
Aは先ほど入ったばかりの玄関を出て、高専へと戻ることにした。
自分が半分悪い。悟は悪くない。そうわかっているがつもりに積もったストレスは留まってくれなかった。
……高専に着くとすぐに硝子に会い、この小一時間の話をべらべらとしゃべった。
「うわー、、、五条かわいそ。」
「悟が悪くないのはわかってるけどさー。わたしもいい年だし。」
すっかりと長い仲になったAは硝子へ対しても敬語をやめていた。
彼女とは酒を飲んで愚痴を言い合える一番近い友達であり、最高の上司だと思っている。
「まあわかる。A26だろ？安定したいだろうな。」
「うーーーん。このまま付き合ってても五条家から認められないだろうしさ。あっちからしたら八九寺なんてッて感じだよね〜〜〜。」
「面倒な奴好きになったな。」
「絶対悟より七海先輩選ぶべきだよね。選べるなら。」
「選べるならな。私は最初にやめておけと伝えた。」
「頭ではわかってたんだけどなー。」
「これからどうすんの。」
「一旦そのままかな〜〜。向こうの出方次第。」
「というと？」
「普通に接するならそうするし、冷たくするなら冷たくする。」
「それがいいかもね。」
丁度珈琲も飲み終えたところだ。
何年も使っている昔から変わらぬ寮の自分の部屋に戻ると、すぐに扉をノックされた。
「八九寺居るか？」
ドアの向こうの声は夜蛾。Aはすぐにドアを開けると変わらぬ恰幅の良い夜蛾に懐かしさを覚えた。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
