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日本では桜が散る頃、Aはまたもや海外に居た。
今度は。結局Aは高専を卒業して1級に上がった途端に海外出張の嵐。
そうこうしているうちに、7年の時が経ち、Aは26と随分年を重ねた。
毎日のように電話をして悟とは恋人関係を保っているが、結婚適年齢であるAにとってそこから進めないのはあまりいい思いはしない。
しかし、五条家との因縁もあり結婚はできず。正直なところ悟との交際自体に折り合いをつけようか悩んでいるところであった。
忘れた頃に送られてくる"別れてください"の手紙や、お前のことは監視しているという意味が込められたAの盗撮写真。
結婚できない上にこれは正直うんざりしていた。
そして今日もその写真は送られてきていた。
恐らく縁談中の写真だ。おそらく。
悟と知らぬ着飾った女性が2人で歩いている。それが浮気なのか縁談中なのか判別しがたいが、嫌がらせと考えると縁談中を撮ったように思える。しかし、遠距離である今Aには応えるものがある。
表面張力で耐えている水は今にもあふれ出しそうだ。
「はぁ、」
いつもであれば証拠にとすぐに収納するが、どうも手から写真を放せない。
溢れようとする感情を抑え、帰国する準備をする。
海外任務も今日まで。明日からはいつもの一時帰国ではなく本格的に帰れるのだ。
ホテル暮らしなので特に大きな荷物もなく。明日帰ることができるのがうれしいようで、悟との関係を考えると嫌でもあった。
それに加えて今回やっと読み戻されるようになったのには理由がある。
”星野日葵、一般人殺害。被害者合計400に”
星野日葵という文字を見るだけでAは吐き気を催すようになった。
悟のことに日葵のこと。
ストレス指数でいうと人生で最高潮といったところだろう。
「はぁーーーー。」
明日の朝食のためにコンビニへ向かおうとホテルのエントランスを出たとき。
Aは思いもよらぬ人物に戦闘態勢へと移った。
「やぁ。」
しかし戦闘態勢と言っても動揺で手は震え、相手が実態であるかどうかも判別できなかった。
「なんで、」
「会いに来ただけさ。」
その人物はAの知らないわけがない人。傑だった。
「逮捕されに？」
「まさか。それに私勝てないのはわかっているだろう？」
「じゃあなんで！！」
「だから、君に会いに来たのさ。」
言っていることが全く分からない。
ただ、傑の様子から伺えるのは戦う気がないということだ。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
