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「先生どうかしましたか？入っても大丈夫ですよ。」
「入るぞ？」
遠慮がちに10センチ程開けると、なるべく夜蛾は部屋の中を見ないようにAに問いかけた。
「やっと暗さに目が慣れてきたので電気つけないでください。」
「あぁ。男の声がしたんだが、まさか連れ込んでないだろうな？」
「大きめの音で昔撮ったみんなの動画みてたんですよね。そんな外まで聞こえるなんて。」
嘘だ。シングルのベッドに半ば起き上がっているAと布団に紛れる悟。
しかし191センチの長身を隠すには少し足らず、2人は浴衣一枚で密着した。
「造りが古いからな。何もないならよかった。」
「私寝ますね。」
そう言って寝そべれば、悟の腕に包まれるように横になることになる。
到底そのつもりのなかったAは驚きと胸の高鳴りで身体を強張らせた。
「あぁ、遅くに入ってすまなかったな。」
要するに腕枕というか、Aが抱き枕にようになっているこの状況に鼓動の高ぶりが収まらない。
薄い浴衣一枚で密着するその肌が熱くて熱くて。
ガチャリとオートロックが閉まりきった音がしてもなお、Aは身体を動かせずにいた。
「あぶねー。」
そう言ってケタケタと笑う悟はいつも通りだが、Aはそれどこではない。
息すら震えるほどにドキドキしているAは、悟が何を言っても返事をできずにいた。
「A？」
好きな人からの腕枕。抱擁。その次にはAを心配するように覗き込む悟によってできた半ば押し倒されたような体制。
声が出せない代わりに恐る恐る悟のする声のほうを振り向くと、暗い中でも目立つ美しい瞳と目が合う。
ニコニコと笑っていた悟の顔つきは真剣になり、まっすぐとAの目線をとらえ、そしてその目線を逃がすまいと顔を近づけると、肘をついていた方の腕でAの頭を撫で、ゆっくりと近づく。
そして、
2つの影は布団の中で唇を重ねる。
長く唇を重ねると、一度離して悟はこの上なく情欲を掻き立てた声でこう言った。
「俺さ、ちょっと酒飲んでんだよね。」
悟の様子が少しおかしかったのは、密かに酒を2口のんだからだった。
下戸の彼にとって2口は判断を鈍らせるにはちょうど良く、そしてその効果時間というものも長かった。
官能的な雰囲気に包まれ、Aも正常な判断などできない。
優しく悟の顔のラインに片手を添えると、それを合図に悟から何度もキスを落とされる。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
