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久しぶりに嗅ぐいぐさの香り。外に見えるのは大粒のふわふわとした雪。
日本に帰ってきたのだなあという懐かしさがじわじわとこみあげてくる。
浴衣に上から羽織をかけ、髪は少し艶美な緩いお団子。化粧も前より少し大人っぽいものへアレンジして、悟が少しでも反応してくれたらなという淡い期待を抱いて硝子の待つ廊下へと戻った。
「お待たせしました。」
「誘ってる？」
「何言ってるんですか硝子先輩、」
「ほら夕食会場いくぞ。」
硝子に引っ張られ、すぐ目の前の夕食会場に行くと、伊地知も七海もみなそろっていた。
「2人ともお久しぶり！」
「本当に帰ってくるとは。」
「ですね。」
伊地知と七海のいつも通り歓迎するわけのない反応を受け流しつつ席に着くと、それにならうように皆席に着いた。
対岸に七海伊地知、こちら側はAを挟んで硝子と悟。上座に夜蛾であった。
「「「かんぱーーーい！！！」」」
酒で乾杯しよう解いたところ夜蛾に当たり前に没収されてのスタートだったが、寒い中ほかほかの室内で出される北海道ならではの様々な料理に幸せを感じながら、
もう一年ぶりになる、生徒全員集まっての和気あいあいとした時間を過ごした。
積もる話は絶えず、悟とAによって広げられていく話題は留まることを知らず、ビールを飲みに飲んだ夜蛾が先に寝ると出て行ってから硝子が出してきた予備の酒と共に二次会が始まった。
海外で人並みに友達のできて呼ばれたパーティやクラブでの飲酒で、随分と酒には強くなったAだが(お酒は二十歳から)、硝子の強さには本当に勝てる気がしなかった。
ほろよい3口でふらふらと眠ってしまった伊地知。ほんのり頬を赤くしながらも特に動じていない七海、久しぶりに全員を潰そうと楽しそうに酒をたしなむ硝子、硝子と張りあうものの明らかに酔いが回っているA、その様子を高みの見物する悟。
人数が減ってもなんだか一年前に戻ったようでとても楽しかった。
「それでさ、伊地知が死ぬかもしれませんんんって泣きながら医務室来たんだよ。本当おかしくってさ。」
「結局どうなったんですか？」
「デカめの痣と絆創膏程度の刺し傷。秒で治ったよ。」
先日あった久しぶりの体力テストで伊地知が怪我した話に皆笑っていると、Aの左足に違和感を覚える。
横座りして左に足を流しているわけだが、Aの足先が悟の足先と触れあっているのだ。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
