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自分が行った一連の行動にあきれてくる。
荷解きもせずにボロボロと泣いていれば、かれこれ15分は経ってしまった。
それでも涙が枯れることなく溢れ、そろそろ硝子の部屋にでも行こうかと思ったその時、Aの部屋のドアが鳴る。
一瞬悟かと思ったが声の主は違い、
「八九寺さん。いますか？」
そう言ってドアをたたくのは七海だった。
一生懸命目をこすって泣いていないふりをして出ると、七海はとても驚いたようだ。
「どうかしましたか。」
「なにもないですよ、七海先輩こそどうしたんですか？」
「お土産を開けましたのでお礼をと。」
「丁寧にありがとうございます。」
真っ赤で腫れた目を覗く七海は、そのまま放置するわけにもいかずにため息をつく。あらかた予想がついているからだ。
「…五条さんですか。」
「違いますよそんな。」
「見え見えですよ。」
そう言われてしまってはもう何も言い返せない。
Aは素直にうなづくと、七海はでしょうねと言わんばかりの顔をした。
「私でよければ話を聞きますよ。お節介でなければ。」
「七海先輩がお節介？珍しすぎて地球逆回転する。」
「帰ります。」
「ごめんなさい聞いてください。」
くだらないこと言っていると七海が帰ろうとするのでAは腕をつかむと彼を部屋へ招き入れた。
正直悟以外で自分の部屋に入ったのは今この瞬間が初めてだ。
そんなことを思いながら七海を玄関にあげると、扉を閉めた。…誰かがその一連の行動を見ているとも知らずに。
「お構いなく。五条さんがまだ意地を張っている。そしてあなたは落ち込んでいる。あってますか？」
お茶とお菓子を出そうとすると要らないと言われ、Aは可愛らしいちゃぶ台の対岸に座る。
「まったくもってその通りです。私、最低なことしちゃったなって。」
「しかし謝ったのでしょう？貴方のことですから。」
「はい。でもそんなんで許されるような問題じゃないなって。」
「謝ったのならあとはあちらの問題です。貴方が気に病むことではないでしょう。ましてや後輩に。五条さんは大人げない人ですから、意地を張っているだけですよ。」
「もう前みたいには話せないんですかね。」
「時間が解決すると思います。」
そう言われて安心したのかそれでも寂しいのか、一度止まっていた涙がまたボロボロと溢れ出し、声を上げて泣いてしまう。
七海はそんなAに慌てふためき、どうしたらいいか分からない様子でソワソワしていた。
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こにしりおん(プロフ) - 0aa2t4497251v4jさん» お気遣いありがとうございます！どっちも頑張りますね。コメント嬉しいです (7月22日 3時) (
レス) id: bb58dec0f7 (このIDを非表示/違反報告)
0aa2t4497251v4j(プロフ) - 社会人一年目はしんどいのでゆっくりで書いた方が良いですよ。私生活優先です。ゆっくり仕事に慣れて下さいね。無理なく頑張って下さい (7月21日 15時) (レス) @page36 id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年3月11日 4時
