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顔が整っていて且つ高身長である2人は、女子の憧れの的であろう。
実際に顔を覗き込まれたAは、驚きとほんの少しの照れで心臓の鼓動を早めた。
しかし彼らは硝子お墨付きのド屑。惑わされてはいけないと、ある種の呪霊であるとAの心の中に刻んだ。
「ひとめぼれって言ってもね、推しみたいな？アイドルって感じ！」
なにやら語っている日葵を横に携帯を弄っていると、ちょうど硝子からCメールが届く。
すぐに開くと、うれしいメッセージが届いていた。
"今日歓迎会やるから授業終わったら準備手伝って"
嬉しくなったAは即座に返信し、日葵に伝えればそれはもう大喜びだった。
そんなこんなで迎えた授業などあっという間で、2限目の国語、3限目の呪術史、4限目の数学1と受けていればあっという間に日が傾き始めていた。
「ここを解いたら今日は終わりましょう。」
基礎の基礎である第一回目の授業の問題は簡単で、解いて廊下を眺めていると硝子が迎えにやってきた。後ろには悟と傑もいて、ついにやってきた放課後にソワソワする。
この問題の答え合わせを終えたら準備…と思っていたその時。
「ちょっと五条君、一年生の邪魔しないで！」
廊下で待つなんて頭はないのだろうか、ずかずかと教室に入ってきた悟、そしてそれに続く傑と硝子は、席的な問題でAの隣に並んだ。
伊地知と日葵は前。Aは2人の真ん中後ろであるため来やすかったのだろう。
「もう授業終わります。次の授業は答え合わせから入りますね。」
ちょっと怒りめ、というかあきれた先生は、答えあわせを諦めて出て行った。
そして顔を上げれば悟。顔の良さに内心顔が綻びながら、硝子に目線を合わせた。
「お疲れ〜。」
「先輩お疲れ様です。」
「さて、さっそく歓迎会の準備手伝ってくれるかい？」
「もちろんです!!!」
硝子とAが喋り、それに乗っかってきた傑の言葉に食い気味の日葵はそう答える。
伊地知はなんだか嫌そうであるが、彼の心情と歓迎会を天秤にかけると歓迎会が勝ってしまった。可哀想に。
すぐに教科書やノートを片付けた1年達は3年に連れられて談話室へ行く。
談話室には簡単なキッチン、席を囲むソファ、この時代には珍しい大きめのテレビ。そしてテレビにつながれたWiiやPS2が並んでいた。
「日葵は米炊いて。伊地知は皿の用意。Aはー、、」
「傑ーマ〇オしようぜー。」
「私は先に今日の報告書を書かないといけないんだ。」
「えー。」
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作者名：こにしりおん | 作成日時：2022年2月9日 4時
