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この身体は貴方の為に(志麻) ページ41

俺には気になっている奴がいる。

『みんな、今日の予定なんだけど…』

「今日はこの打ち合わせで終わりだろ?」

「なぁなぁ、早く終わったんやしご飯とか行かへん?」

「センラは明日仕事なんで今日は帰りますわ。
A、一緒に帰ってもええよ?」

『センラ、お疲れさま。
1人で帰ってね』

ご飯誘おうと思ってた!と嬉しそうに笑って坂田とハイタッチしている俺らのマネージャー。
名前はA。

『志麻は?ご飯行く?
うらたは行くって!』

俺のもとに駆け寄ってくるA。

「ん〜、まぁ明日特に予定もないしな。
Aが来てほしいんやったら行くで?」

顎をくいッと持ち上げると真っ赤な顔をして

『普通にくるっていいなよ!
もう!』

と拗ねてうらたさん達のところに行ってしまった。

「冗談やんも〜」

そう笑って3人のもとに寄る。

「あんまりいじめんなよ」

「まーしぃになんか言われたら俺んとこ来てもええよ?」

『ありがと坂田、どうしようもないときは助けてもらう』

2人に守られてしまっている。

「だからほら、冗談やって!な?」

手を広げて無害アピールをする。
嫌われるのは辛い。

『次やったらシメる』

お〜こわこわ。と言いながら店の予約をする。

「ここ、予約しとったで」

結構人気なんやって。個室予約できたから、と携帯を見せると、うらさかの2人はお礼を言ってお店に行く準備をしている。

Aはというと…

『ここ、めっちゃ行きたかったとこ…
志麻さすが!わかってるじゃん!』

めちゃめちゃ喜んで俺にしがみついている。

『私が予約しててもよかったんだけど、結構女性に人気のお店だったから…』

「個室予約できたし、A好きそうやなって思って」

そう言うと、ありがとうとほほ笑んで身支度を整えるA。

可愛らしいと思いながら自分も身支度を整える。

うらたさんがタクシーを呼んでくれていたらしく、4人で乗り込む。

お店に着くとAは目をキラキラさせている。
お店に入り、予約したものです、というと席に案内される。
さすが女性に人気のお店。
店内は女性ばかりだ。

個室に案内されてメニューを見る。

「今日俺がおごったるわ」

『神!!!』

隣に座っているAが喜んでいる。

「あざーっす」

「さっすがまーしぃ太っ腹!」

2人も嬉しそうにメニューを見ている。

皆が喜んでくれるならたまには奢るのもありだなと思う。

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作者名:蘭人 x他1人 | 作成日時:2020年4月1日 22時

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