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第十三話 幽霊と確信 ページ13

このままじゃ、あの子供はーー………!!



" 轢 か れ る "



………柄じゃないが、頭の中はもう真っ白だった。暢気に考える暇なんて全く無い。


Aの口と身体は勝手に動きだす。



『!! ばっ…、
ーーバカ!! 来るなッッ!!! 』



無我夢中で、彼女は子供に向かって走り出した。自分の"身の危険"など全く考えもせず只……足を走らせた。



助手席女「? ーーあ!! 前!!!」

運転手男「えっ!? ーーわっっ!!!」

『!!!』



ーーーギ ギ ギ ギギ ギギィィ ィィィッッッ



漸く車内の彼等も気づいてブレーキを必死に踏んでくれているようだが………"もう遅い"。


Aは"轢かれる"寸前に、子供を歩道へと突き飛ばした。
悪ぃな……、ガキ。手加減はしたから、許せよな…?


その後、視界一杯に広がったのは……"赤い車"。



ーーードォオンッ



一瞬のとんでもない衝撃で、Aはーーその命を散らした。







ああ……、"全部"思い出したわ。

【ダメだな、"こっち"は……】



『………そうだ、………"あたし"が、轢かれたんだ』



この世にそこまでの未練を持ち合わせていないAは、呆然としてはいたものの悲痛な表情や涙は浮かばなかった。しかも、冷静に状況を確実に把握していく。
……こんな時でも冷静に状況を見るなんてな、我ながらその図太い神経に感心したぜ。←



(そっか…、あたしは………"死んだ"のか)



ーー…………? …って、ことはだ。



『…………なら、此処にいる"あたし"は。
ーーまさか、"幽霊"ってヤツか……? 』



……あたしが、"夢物語"みたいな言葉を吐く日が来るなんてなァ(遠目)。


あの"子供"を庇って死んだことに後悔などしてはいないというのに、今自分が口にした言葉に彼女はかなり自責の念にかられる。


ーー変な理由で意気消沈していた彼女の頭上から、"聞こえる筈の無い"明るい女性の声が上がった。



?「ーーピンポンピンポン〜〜〜ン」



……………あ"?
Aは、空気の読めないこの陽気な声の主は何者だと、聴こえてきた方に振り向き頭上を見上げる。



?「"流石"に物分かりが早いわね」



其処には着物を着た可愛いらしい女性が"浮かんでいた"。
……何で浮いてるかってよりも、"姉さん"が乗ってる?変な櫂(オール)?の方が気になるんだが。←


ん? ……"流石"ってのはどういうことだ? 初対面だよなァ…?



ーーーーーーー

表現難しいなァ…(汗)。

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設定タグ:幽遊白書 , 女ver , 蔵馬・飛影・陣贔屓   
作品ジャンル:アニメ
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天霧(プロフ) - とっても面白かったです。試練で一体どうなるのか。続きがとても気になります。次の更新待ってます。頑張ってください! (2021年12月28日 13時) (レス) @page20 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 私は蔵馬と飛影と凍矢が好きです。 (2021年11月1日 12時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き気になります(*⌒▽⌒*)更新楽しみにしてます(*⌒▽⌒*) (2020年1月25日 1時) (レス) id: 1bb7d04db9 (このIDを非表示/違反報告)
キハル(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年5月25日 20時) (レス) id: 33ebc0ef6e (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年6月29日 18時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小日向柚子 | 作成日時:2017年1月22日 4時

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