22.プレゼント ページ26
なずな「アイス旨かったな〜！」
最後のひと口を食べ終わると、ニコッとキラキラスマイルで笑いかけるなずな君。
貴「…うん。美味しかった……と、思う……。」
とりあえず頷き、曖昧な応えをする。
だって、間接キスの嬉しさなのか、興奮なのか、虚しさなのか、悲しさなのか。
頭が真っ白になってアイスの味がよく分からなかったんだもん。
私って、変態なのか…？
ハァとため息をつく。
すると、『あった！』と、リュックをいつのまにかサゴソしていたなずな君が、声をあげる。
なずな「A。あの、お前に渡したい物があるんだけど……。」
そう言って、おずおずと差し出されたのは、ラッピングされた四角い箱。正方形で、大きさ的には少し大きい野球ボールくらい。
貴「？ 開けていいの？」
受け取って、開けていいのか聞くと『コクリ』と頷く。プレゼントの包装紙をきれいに剥がし、出てきたのは……
貴「目覚まし時計…？」
箱の透明になって、中身が見える部分からは兎の耳が特徴的な、可愛らしい目覚まし時計。
なずな「その…、朝たまたま早く起きたときに聞こえたアラーム、スマホのアラームだったから…。雑貨屋でそれ見つけたときに、Aにどうかなって思って。」
照れ臭そうに頬をポリポリとかくなずな君。
そんな事、気がついてくれてたんだ…！
貴「ありがとう…っ！なずな君！」
胸がじんわり暖かくなって、笑みがこぼれる。
なずな「あぁ！喜んでくれて良かっら！……ううっ。噛んじゃっら〜…」
『アイス食べた時染みるんだよなぁ。』と、深いため息をつく、なずな君がとても愛らしくて。
こういう時に、『やっぱり好きだなぁ』って、思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sumire(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってください (2019年9月21日 21時) (
レス) id: 2f8fc0f3db (このIDを非表示/違反報告)
れるり(プロフ) - Minatoさん» 参考にさせていただきます！もしかしたら、お話の関係でかけない場合もあるかと思いますが、沢山送ってくれると嬉しいです！ (2017年5月5日 13時) (レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
Minato - れるりさん» ええっと、なずにゃんと海に行くお話を書いてほしいです。こういう感じのリクエスト大丈夫ですか？ (2017年5月5日 13時) (レス) id: e2055ed45f (このIDを非表示/違反報告)
れるり(プロフ) - Minatoさん» リクエスト、ですか・・・？すいません、どういうものか詳しく説明してくださると、嬉しいのですが・・・。 (2017年5月5日 13時) (レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
Minato - もう、なずにゃんが可愛くて ・・・・！この小説大好きです！・・・それで、リクエストしたいんですが大丈夫ですか・・・・？ (2017年5月5日 11時) (レス) id: e2055ed45f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れるり | 作成日時：2017年4月30日 14時
